「黒鳥忌」

 中井英夫「黒鳥忌」。今年は東京・西荻窪界隈で中井英夫展が催されている。近所の知人女性は行くようだ。
 「一人中井英夫展」が増補されている。
 http://togetter.com/li/909079

 短歌誌『ジュルナール律』の画像を見て 本棚の上の段ボール箱をおろす。似たような雑誌、馬場駿吉 編集発行『点』1965年創刊号から1976年第六号まで六冊を手にする。
 https://twitter.com/ran_aikawa/status/673150093567004672/photo/1

 『点』には中井英夫は書いていないが、創刊号は、表紙は加納光於、執筆者は武満徹大岡信塚本邦雄と、中井英夫に近い人たちが並んでいる。個人出版社冥草舎主人故西岡武良氏から恵まれた。 そろそろ私の元から次の人へ渡っていく予感。その段ボール箱の上にあった大ぶりの茶封筒には、故 小泉喜美子さんの肖像写真二枚。ご母堂から恵まれたものだが、B5版大の一枚は高級料亭金龍の前、 一枚は明石町のマンションで子猫を抱いて微笑んでいる写真。後者の写真の裏にはカメラマンの名前と 「'84,9,10」の印字。この猫は彼女の友だちに引きとられた、と聞いている。

 野坂昭如の訃報に接する。野坂昭如原作・水木しげる劇画『マッチ売りの少女』(『野坂昭如の本』 KKベストセラーズ1969年初版収録)を再読。米倉斉加年・絵による『マッチ売りの少女』大和書房 1977年初版を再読。その結び。

《 それも消えて闇。 》

 ネットの見聞。

《 今日は3億円事件が起きた日だと朝の番組で知る。1968年12月10日。
  そして80年前の今日は寺山修司の生まれた日だ。 》

 寺山修司を世に送り出した中井英夫は、寺山修司の葬儀で弔辞を述べた。本棚のローレンス・ブロック 『死者の長い列』『死者との誓い』が目に入る。

《 <伊豆で五輪自転車>IOC、都内との分散開催評価 》 静岡新聞
 http://www.at-s.com/sports/article/shizuoka/tokyo_olympic/191597.html

 五つもタイヤのある自転車ってスゴイな、と一瞬思った。