「2015 この3冊」

 昨日の毎日新聞は先週に続いて「2015 この3冊」後半。松尾雅彦『スマート・テロワール  農村消滅論からの大転換』学芸出版社への藻谷浩介の評から。

《 ハイテク工業ではなく農業にこそ成長余力があるとの指摘は、今世紀半ば以降の日本では常識となろう。  》

 今世紀半ば以降……。

 レト・U・シュナイダー『狂気の科学 真面目な科学者たちの奇態な実験』への村上陽一郎の評から。

《 科学ジャーナリストである著者が、一般には発表できなくて、溜めてあった話題を、斟酌なく、 書き重ねていった、という趣き。腹を抱えながら、でも、では科学ジャーナリズムがまともに扱う記事の どれだけが、五十年後に残るか、などと考えさせられてしまう。 》

 五十年後……。

 『文藝春秋SPECIAL ニュースがわかる!世界三大宗教文藝春秋への高樹のぶ子の評から。

《 結論。東洋の優しさと好(い)い加減さは、やがて西洋の厳格なる不自由さを越えるだろう。 二百年先はアジアが世界の中心になる。 》

 二百年先……。

 椹木野衣編『日本美術全集 第19巻 戦後〜1995 拡張する戦後美術』小学館2015年で、味戸ケイコさんの絵の 解説で氏は書いている。

《 その多くが大切に保存され、未来に発見されるまでの、決して短くはない時の眠りについている。 》

 どれもこれも私の死後のことだわ。ああ。

《 先日亡くなったベネディクト・アンダーソンは、「政治の天文学」という言葉を使った。グローバル化した 近代世界では、思いがけない人や出来事がつながり、政治が動く。その連関を辿ると、見えなかった星座が 浮かび上がってくる。安藤は思想の天文学者である。 》

 と、中島岳志安藤礼二折口信夫講談社を挙げているが、椹木野衣『後美術論』美術出版社も、そうだろう。

 年賀状を書き上げ投函。80通ほど。年々減ってゆく。

 ネットの見聞。

《 しかしより大きな問題は、いざ「テロ事件」が起きた時に、私たちがそれに対してどう反応するかということである。 アメリカやフランス社会のように、恐怖に突き動かされて対応を狂わされてしまうのか。それとも、なんとか理性を保って、 冷静に対応できるのか。 》 想田和弘
 http://www.magazine9.jp/article/soda/24567/

 ネットの拾いもの。

《 「PM2.5はひどい。PMなのに午前中からやってくる」 》

《 「国立競技場、A案、B案、どちらがいやらしいか」という話に聞き耳をたてている。 内容が素晴らしくくだらない…。 》

《 新党「死ぬのはやつらだ」 》