青山二郎『骨董鑑定眼』ランティエ叢書1998年初版を読んだ。青山二郎の文は初めて。 あるくだりを抜き書きすると、曲折に富む文章の趣旨から外れて解釈されるおそれがあるが。
《 勿論、魯山人の作品が、過去に於て最高だった等と言う意味ではない。魯山人も最高ではないが、 他の連中が人も作品も引ッくるめて魯山人以下なのである。 》 33-34頁
北一明の焼きものを観たら何と言っただろう。鑑賞陶器の一つと見るか。
《 画は琳派で鑑賞家の芸術というものが完成した。 》 47頁
友だちが先だって創った亀甲をあしらったデザインは、おお、琳派と思ったが、彼女も琳派に 影響された、と。
《 現代の陶工は初期の作品が良く、それから一歩も発展しない傾向がある。 》 53頁
画家もその傾向がある。初期の勢いからどうやって飛躍するか。そこに分かれ目がある。
《 美術家というものは呼び掛けても駄目なものだ。勝手にやらせておいて、作品だけ此方(こちら) のものにするより致し方のないものである。 》 54頁
そのとおり。
《 知らないものは知らない、分からないものは分からない、詰らないものは詰らないで沢山では ありませんか。 》 92頁
同感。
《 優れた画家が、美を描いた事はない。優れた詩人が美を歌ったことはない。それは描くものではなく、 歌い得るものでもない。美とは、それを観た者の発見である。創作である。 》 139頁
僭越だが、そう思う。
《 読むこと、見ることは生涯の生活である。 》 185頁
アマゾンからメール。
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小代有希子『1945 予定された敗戦』人文書院への拙レビュー。
体慣らしにブックオフ長泉店へ自転車で行く。『里見トン短編選集 木霊/毛小棒大』中公文庫2011年初版、 清水義範『飛びすぎる教室』講談社文庫2006年初版、計一割引194円。
ネットの見聞。
《 少しでも安く買おうとする場所に本当に良い物は集まらない。 》 内堀弘
http://www.toshoshimbun.com/books_newspaper/week_description.php?shinbunno=3237&syosekino=8955
《 川端康成の「雪国」が発表されたのは昭和10年。当局の検閲が厳しかったため、 キスシーンを見つけるのが大学の授業で課題になるほど「恐ろしく曖昧」に描かれているらしい (ので今度、読んでみようと思う) 》
《 病院の売店で「週刊文春」を買ってきて、冒頭からじっくり読みつつ、なかなか自分の小説が始まらないなあ と首をひねっていたところ、いきなり京極夏彦さんの小説が始まり、「おお連載スタートするんだ」と思ったら、 「第21回」と書いてあり、表紙をよく見れば「週刊新潮」だった。 》 道尾秀介
https://twitter.com/michioshusuke
《 GENBI SHINKANSEN 現美新幹線 》
http://www.jreast.co.jp/genbi/
実見したい展示物は……ない。
ネットの拾いもの。
《 先行投資。「ハイルアベ」を商標登録。 》
《 禿隠しにビリケンカット(真ん中の尖ったサマーカット)にしている。
久しぶりに会った人に「いや〜、髪型変わりましたねえ」といわれて、
相手が、普通の人の場合は、指を組んで「五郎丸!」
相手が、洒落の分る人の場合「いやあ、サノケンをぱくっちゃいました」と答えることにしている。 》