昨日の毎日新聞夕刊、田中優子のコラム「江戸から見ると」から。
《 規制緩和は、その規制が技術の進歩や社会の変化に合わなくなった時、さらに質の高い社会を目指す ためにおこなわれるべきもので、そこから言えば、厳密には規制変更であって緩和ではない。質の向上を 考えずに、規制の変更が限りなく緩和に向かうのであれば、国家は何のためにあるのか。規制緩和は、 ともすると国家が企業にのみ込まれ、人と社会を危機に陥れるものだという認識は常に必要で、武器輸出等の 規制緩和も含め、よほど慎重でなければならない。 》
別紙面になかにし礼の記事。去年の12月30日、第57回レコード大賞で「なかにし礼と12人の女優たち」が 企画賞を受賞し、その中の作品が発表された。
http://columbia.jp/prod-info/COCP-38957/
《 そこで、泉ピン子が「石狩挽歌」を、大竹しのぶが「人形の家」を歌った。2人の女優は、歌手ならば、 まず踏み込まない領域の”念”を歌に注ぎ込んだ。会場で「怖い」という声を聞いた。だが、なかにし礼は 満足そうに笑みを浮かべてうなずいていた。 》 川崎浩・文。
”念”かあ。これは視聴したかった。なかにし礼の話から。
《 「『人形の家』は戦争で棄民される人間の絶望を描いた。」 》
そうなのか。「石狩挽歌」について。
《 「ところが、恨みつらみの情念が満ちたあの歌でしょう。録音も僕がリードし、ミレイは3日目でやっと 歌えた。『靴を脱いで国境のかなたに思いを馳せよ』と指示したよ」 》
そうだったのか。黛ジュン「恋のハレルヤ」1967年について。
《 「ハルビンで終戦を迎え、翌年、貨物列車で大連へ向かう。コロ島に着いて小高い丘に上ると、目の前に 真っ青な海と真っ青な空が一気に広がった。その気持ちが『ハレルヤ』なんだ」
そりゃわからなかった。
《 なかにし礼にとっては、満州でも日本でも構わない。そこに立たざるを得ない人間の気持ちから恋愛歌を 紡ぎ出すのだ。 》
「人形の家」「石狩挽歌」「恋のハレルヤ」。レコード盤をかけると印象はガラッと変わっている予感。 ザ・キング・トーンズ「暗い港のブルース」も、なかにし礼か。CDをかける。印象が変わる。
https://www.youtube.com/watch?v=xfFk9gz_uhM
ちあきなおみでまた変わる。うまいなあ。
https://www.youtube.com/watch?v=_thyF1iODdA
昼前、使い捨てカメラを持って隣町長泉町の消防団詰所の広報塔を写真に撮る。ブックオフ長泉店に寄り、 ジャック・ル・ゴフ『子どもたちに語るヨーロパ史』ちくま学芸文庫2009年4刷、ルイス・キャロル 『不思議の国のアリス』ちくま文庫2010年13刷、計216円。これで柳瀬尚紀・訳『不思議の国』『鏡の国』が 揃った。三島市立西小学校プールそばの石碑『木町簡易水道建設碑』昭和四年を撮ろうとしたらフィルムが終り。 アチャー。
矢崎存美『キッチンぶたぶた』光文社文庫2010年初版を読んだ。ぶたぶたさんの洋食屋が四篇。相変わらずの ドタバタ爆笑劇。いいねえ。午後食料を買うついでに春夏以外には手が伸びなかったプリンをふらっと買った。 なぜか口にしたくなった。と、なんとこれには「プリンのキゲン」。
《 この世で一番おいしいプリンを探し求めている女なのだ。
特に好きなのは、昔ながらのカスタードプリン。焼いたり蒸したりする固めのオーソドックスなもの。 カラメルは苦めなのが好み。 》
おお、おんなじ。友だちも同じ好み。読後プリンを賞味したのは言うまでもない。
「初めてのバイト」ではこんな描写に吹き出した。
《 ああ、気絶したい。意識を失って、とりあえず三日後くらいに目覚めたい。 》
毎度ことだけど、スッキリ読後感。
ネットの見聞。
《 新刊でもないのに国枝史郎『犯罪列車』がやけに動いている。何故だ...と思っていたところ 理由を教えていただきました。盛林堂ミステリアス文庫から『『犯罪都市』補遺』が刊行されるとのこと! 税込300円で1月30日(土)に発売されるそうです。 》 未知谷
https://twitter.com/michitani_edit
業界でも意外と知らないんだ。
《 それホンモノ? 「良き伝統」の正体 》 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160125/dde/012/040/002000c
新聞で読んでいた。ネットでは話題沸騰。
ネットの拾いもの。
《 ♪ 「ドーハ」を知らずに僕らは育った ♪ 》
《 三代目が身上を潰すのはかまわないが国を潰されてはかなわない。 》
《 しかし、まあ、自腹切って贈賄して、その上で告発する覚悟ってのが理解できてんのかね。 「罠にはめられた」。だからその通りなんだよ、ラグビーボール頭。 》