「隙間抜ければここはどこ?」

 昼前、グラウンドワーク三島事務局で若い職員に、観光客から見て近辺の穴場=一見の価値がある見どころを 手持ちの写真で説明するが、ええい面倒。雨の中へ出て近場を歩く。彼も馴染みの道でも言われてみれば、 ああそうか、面白い、という見どころを教える。まずは事務局から一分のところ。一階のスナック入り口、 正面ドアの真上、二階部分にもドア。♪ドアを開ければ道路に落ちる〜。彼は感心して見上げている。今、 発見したことは内緒。
 四の宮川を途中まで辿って一時間ほどで今回は終了。「知りませんでした」「気がつかなかった」。そう、 下を見る、上を見る。隙間を抜ける。そこには見知らぬ光景が。そんな見方の面白さに気づいたようだ。 裏道小道抜け道散策逍遥。隙間抜ければここはどこ?

 読書の気力も失せる寒い雨。昼過ぎに買いものを済ませて後は家こもり。南瓜を煮て、卵とじゃがいもを茹で、 ふう。電気釜のスイッチを入れて炬燵でまったり。寒いのは苦手。冬眠したい。

 ネットの見聞。

《 …あぁ、古本を買うのは生き甲斐で本当に楽しいが、度を越すと人間ひとりの手には負えなくなるんだな と改めて認識した。 》

 よくわかる。

《 横山茂雄=稲生平太郎=法水金太郎横山茂雄さんは稲生平太郎さんですが法水金太郎さんでもあるのでした。

『残虐行為展覧会』(J・G・バラード法水金太郎 訳 工作舎)はプラネタリー・クラシクスの一冊、 装丁は西山孝司。  》 Fragment兎影館|柳川貴代
 https://twitter.com/Fantas_magorie

 知らなかった。『残虐行為展覧会』を手にする。

 ネットの拾いもの。

《 菓子折の入った紙袋なら、オレも貰うことがある。が、オレの場合、ほんとに菓子折しか入っていない。 》

《 気がついたらもう午後ではないか。――寝ます。 》