『 poppy 』

 昨夜、CDばかりでは音質の向上がわからんので、LPレコードをかけてみた。まずはベーシスト鈴木勲の『 BLOW UP 』 スリー・ブラインド・マウス1973年録音。好きな盤だ。鈴木勲のベースとチェロがブイブイうねる。よしよし。でも、耳は 菅野邦彦のピアノ演奏へ引っ張られてゆく。ウマイねえ。粋だねえ。つづいてピアノの今田勝『 poppy 』スりー・ブラインド ・マウス1973年録音。A面ソロ、B面トリオの構成。昨日買った『群像 日本の作家 吉行淳之介小学館収録、大岡信 「存在と不安とのっぺらぼう」をふむふむと読んでいて、耳がピアノに敏感に反応。マル・ウォルドロンの名曲「レフト ・アローン」だ。耳がそばだつ。うーん、いい。

《 オリジナル・コードを大切に今田流のフィーリングで演奏しました。 》

 四十年前は大人しい→刺激が乏しい、とあまり評価はしなかったが、今になって大人の演奏だとわかる。そして1976年 録音のピアノ・ソロ・アルバム『 masaru imada piano 』スリー・ブラインド・マウスへ。当時はこのLPアルバムのほうが 好きだった。ダイナミックなきらびやかな演奏だ。しかし今は、慎ましやかな『 poppy 』により惹かれる。歳のせいかなあ。 ピアノの上原ひろみの新作CDはすごく気になるけれど、死ぬ気で聴いたらホントに死んでしまうかも。まだ手が伸びない。
 それにしてもLPレコードの音の心地よいこと。いいなあ。何だろう。しばらく聴いていなかったから断言できないが、 鉄の歯車を載せただけで奥行き感がずいぶん違う。でも外して今一度聴き較べをしようとは思わない。うまいものを食べてから 再びまずいものを食べようとは思わないのと同じ。ん? 恋と同じか。そういえばジャズに”YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS" (恋の味をご存知ないのね)がある。

 一日八時間以上寝ると眼の病気になりやすいという記事がネットにあるのだけど、私はきょうも八時間余り就寝(睡眠) そしてたまに一時間昼寝。女性を見る眼が養われないのは、寝過ぎのせいか。

 朝、源兵衛川を愛する会の月例清掃へ。終了後、境川清住緑地を知らない人を、彼も自転車で来たので、自転車で案内。 喜ばれる。昼前帰宅。

 勢いで午後、ブックオフ三島徳倉店へ自転車で行く。買いたい本がなくても本を眺めるだけで楽しい。で、買いたい本に 出合ってしまった。ちくま日本文学全集の三冊、『大岡昇平』1992年初版、『佐藤春夫』1991年初版、『寺山修司』1991年2刷。 それから三好徹『風塵地帯』双葉文庫1995年初版、西井一夫 ・文/平嶋彰彦・写真『新編 昭和二十年東京地図』ちくま文庫2001年7刷、計540円。風は冷たいが気分よく帰宅。

 ネットの見聞。

《 林由紀子さんのバンダナできました。告知画像どうしようかな〜とか考えてるうちに林さんがアップしてくれました。 ピンク・グレー各1枚2376円(2200円+消費税176円)。販売記念として、当面は送料カサブランカ負担でお送りします。 》  Galleryカサブランカ
 https://twitter.com/ga_casab/status/708063559612141568

《 廃炉廃炉って簡単に言うけど廃炉も技術あったっけ? 》