『足の裏』

 昨日のアルファベット小説、e は幸田真音『eの悲劇 』講談社文庫、Lは西村京太郎のL特急シリーズ。
 頭の片隅にM、N、R、S、Uなどが引っかかっていた。高嶋哲夫『M8(エムエイト)』集英社文庫、斉藤栄 『Nの悲劇』、湊かなえ『Nのために』双葉文庫島田荘司『Pの密室』、安部公房『R62号の発明・鉛の卵』 新潮文庫、同『S・カルマ氏の犯罪』、ジェフ・エドワーズ『U307を雷撃せよ(上)』文春文庫で一応上がりか。 おっと忘れていた。トマス・ピンチョン『V.(上)』国書刊行会。これらは未所持。まだある。村上春樹1Q84』新潮社、倉橋由美子『スミヤキストQの冒険』講談社。これらはもっている。きりがないわ。 で、締めは山田詠美『A2Z』。

 昔読んだ『蒸発』が印象深かった夏樹静子が19日に亡くなった。

《 夏樹さんといえば思い出すのが、原作作品がドラマ化されたとき「夏樹静子の◯◯」という冠が つけられたがために、「夏樹静子の足の裏」というドラマタイトルがラテ欄を飾ったときの衝撃。 ちなみに「足の裏」は英訳されてEQMMに掲載され、1982年のヨーロッパ最優秀短編に選ばれた名作です。 》  大矢博子
 https://twitter.com/ohyeah1101/status/711693036212760576

 「足の裏」(『夏樹静子のゴールデン12(ダズン)』文春文庫1998年3刷収録)を読んだ。 銀行強盗に絡めて寺院の不正会計の問題を提起している。強盗犯の奪った紙幣が賽銭箱につながり、 寺院の裏金につながり、死を招く。あり得る話だ。坊主って奴は……おっといけねえ桑原桑原。足の裏といえば 江戸狂歌

《  孫の手の痒い所に届き過ぎ足の裏までかかれぬるかな  》

 以前ブックオフ函南店で特装本『国境の女』講談社1983年を100円棚から抜いた。献呈署名付きだった。

 毎日新聞朝刊に静岡県の公示地価掲載。見出しはゴチック体で仰々しく「8年連続下落」。記事を読むと。

《 市町村別の平均変動率は、首都圏への通勤圏として人気のあるJR三島駅に近い長泉町(0.4%)がトップで、 同様に三島市(0.3%) 》

 なんだい上昇じゃん。

 ネットの見聞。

《 『隠された神々』吉野裕子 河出文庫、2014年
  名著『蛇』が入手しにくい昨今、本書の復刊はうれしかった。 》 「私が薦める河出の本」長野まゆみ
 http://web.kawade.co.jp/sp130th/445/

 『蛇』は講談社学術文庫2008年14刷を持っている。このような本の案内で本はどんどん増えてゆく。吉野裕子は 気になる書き手の一人。最初に買ったのは『陰陽五行と日本の民俗』人文書院1983年初版を新刊で。未読。 亡くなっていたんだ。

《 盛りに盛ったイカサマ経歴を平然と公表して日本中の人たちを騙していたショーンKが凄かったのではない。 ショーンKの経歴詐称を暴いた週刊文春がすごいのだ。そして、ショーンKの経歴詐称がバレた瞬間に、 安倍晋三の経歴や麻生太郎の経歴から海外留学の項目を削除した自民党の事務所も凄い!(笑) 》 きっこ
 https://twitter.com/kikko_no_blog/status/712339779984031744

 ネットの拾いもの。

《 珍しく早起きして外出。良い天気ねえ。…しかし、行き先が病院、というのは何とも切ない( ; ; )。 》

《 おいらも美人を連れて歩いていたら、それは介護人ですw 》

《 銀行の通帳を機械で繰り越ししていたら、「おじさんの通帳をお返しします」と言われたので、 誰が持ってきたか判別するのかと驚いたが、「ご持参の」でした。 》

《 オバマカストロと会談した記事を見て、カスをいつも間違えて逆に言っていた高校の友人の顔を 思い出してしまいました。大真面目で言っていたよな、あいつ。 》

《 いろんなものを書きたいけどダイイング・メッセージは書きたくないな。 》