『精神の危機』

 ここ数日気疲れのすることが続いたせいか、九時間余り睡眠。眼が覚めた直後に目覚まし時計が鳴った。 床屋へ。気分スッキリ。

 昼前、内野まゆみさん、池谷博子さんと沼津市のギャラリーの女性三人展へ。知人女性のサムホールほどの絵が最もいいと思った。 居合わせた彼女に感想を述べると、一番新しい絵だと言う。近くの店で昼食の後、風の子造形教室へ。床に広がる 縦二メートル横五メートルほどの紙に何軒ものビルとたくさんの太陽が描かれて、完成間近。なんという解放感。 これは脱帽。大人には出来ない。また、子どもたちだけでもできない。池谷(いけのや)博子さんの、子どもの感性を うまく引き出す能力がなければできない大画面だ。いやあ、これはいい。

 帰りがけにブックオフ長泉店へ寄る。昨日気になっていたが見送った『若山牧水歌集』岩波版ほるぷ図書館文庫 1975年初版、『人権宣言集』同、スティーヴ・ハミルトン『氷の闇を越えて』ハヤカワ文庫2013年初版、計324円。

 ポール・ヴァレリー『精神の危機』岩波文庫2010年初版はエッセイ十五篇を収録。1919年と1922年に発表された表題作を 読んだ。ヨーロッパ世界の原像。

《 そうしてみると、西欧諸国および中央ヨーロッパの国々を一つに結びつけ、一体化するものは人種や言語や国籍とは はっきり違う特徴からくることが分かる。それらの国々に共通する観念や思考様式の数は、我々がアラブ人や中国人と 分かちもつ観念の数より多いのである……。 》 52頁

 EU統合の源流。

 ネットの見聞。

《 民衆に希望を与えるために敵が必要です。愛国主義は卑怯者の隠れ家だと誰かが言いました。(中略) 貧しい人々に残された最後のよりどころが国民意識なのです。そして国民の一人だという意識は、憎しみの上に、 つまり自分と同じでない人間に対する憎しみの上に成り立ちます。(エーコプラハの墓地」) 》 Mitsuyoshi Numano
 https://twitter.com/MitsuNumano/status/713740446711681024

《 超メジャーだったものがいつのまにか存在感をなくしていたり、とんでもないものが復活したり、 それなりに長く見ているとほんとにいろんなことが起きるものです。 》 芦辺 拓
 https://twitter.com/ashibetaku/status/714112130627141633

《 ふと思い出した。ある新人賞を受賞した女性作家が当時著名だった評論家にぼろくそに貶された。 しかしその作家は臆することなく作品を発表し、多くの賞を獲り海外にも翻訳された。そして評論家のほうは、 今ではほとんど名前も聞かなくなってしまった。そういうものなのですよ。 》 太田忠司
 https://twitter.com/tadashi_ohta/status/714365681949540352

 ネットの拾いもの。

《 「本能寺の変」とか「大塩平八郎の乱」とか、「変」と「乱」って何が違うんだろうと思ってたらどうやら、 その出来事で世界が「変」わった(成功)のが「変」、その出来事が失敗してただ世界を荒らした扱いになるのが 「乱」らしい。 》

《 今朝スポーツ新聞で、森田健作ベッキーに「早くブラウン管に戻ってきてほしい」と エールを送っている記事を読んで、遠い目になった。 》

《 「ばあさんや 110番は 何番だ」 》

《 40010 111 (四万十川) 》