「赤江瀑」

 気の進まないことはやらない。最近(今朝)これだな、と思った。で、気の進むことをする。昼前ブックオフ長泉店へ 自転車で行く。町田康『猫にかまけて』講談社2004年初版帯付、『未完の横尾忠則』美術出版社2009年初版。計216円。

 午後、源兵衛川の桜を見て歩く。満開と散り始め。花筏。桜まみれ。偶然ご案内した熱海のご夫婦、三嶋大社より いいと感動。本屋へ寄り、入荷したアルフレート・デーブリーンベルリン・アレクサンダー広場河出書房新社 2012年初版帯付を受け取る。5,076円。再刊されていたことをネットで知った。ワクワク。

 ネットの見聞。

《 山尾悠子赤江瀑作品のベスト5は「花夜叉殺し」「花曝れ首」「禽獣の門」「夜の藤十郎」「罪喰い」または 「春葬祭」あるいは「阿修羅花伝」、だそうだが、ぼくの場合は真ん中くらいに「雪華葬刺し」を入れたい。 》  藍川蘭
 https://twitter.com/ran_aikawa/status/716983862979473409

 手持ちの本で調べた。「花夜叉殺し」「罪喰い」は『花夜叉殺し』光文社文庫2007年初版に収録。「禽獣の門」 「雪華葬刺し」は『禽獣の門』光文社文庫2007年初版に収録。「夜の藤十郎」は単行本『春喪祭』徳間書店1978年初版 に収録。「阿修羅花伝」は単行本『鬼恋童(おにれんどう)』講談社1976年初版に収録。「花曝れ首」は『花曝れ首 (はなされこうべ)』講談社文庫1981年初版に収録。この本の山尾悠子の解説で上記ベスト5が挙げられている。 (昭和五十六年六月現在)という限定付き。おお、「春葬祭」以外は読める、とその山尾悠子の文をよく見ると、 「春葬祭」ではなく「春喪祭」だった。おいおい、誤字かい。全部読めるわ。それにしても、ベストに挙がる作品が 初期のもの、とは。
 制作のピークを晩年に持っていくのは大変なことだ。進化しているはずが発展的退化、雲散霧消へと突っ込んで行く 例はよくある。深化を追求して逆噴射、座礁、大破。……進化と深化を両輪の輪のごとく使いこなす人は別格といえる。 であるゆえに真価が発揮された作品は、時代の制約を軽々と超えてゆく。私の管見では、モダン絵画では安藤信哉と ポール・セザンヌだ。

 最初の文庫、『ニジンスキーの手』角川文庫1974年初版、中井英夫の解説結び。

《 この一冊はいわば全ページが”殺し蜜狂い蜜”であり、そのとき読者はまた独者であり毒者にほかならない。 》

 この一冊しか読んでいなかった。この一冊で打ちのめされた。1982年に出た講談社文庫版(『獣林寺妖変』に改題)で 松田修は解説に書いている。

《 「ニジンスキーの手」は、赤江氏の作品中、その着想の奇、構成の妙において、もっとも卓越した一篇である。 》

 この一篇が二人のベスト5には入っていない。美意識の違いだろう。

《 長期間クレジットカードを持たないとそれはそれで社会不適合者とみなされカード審査はきつくなる。 》
 https://twitter.com/hosimaki/status/717582322174812168

 うわ、クレジットカード持ったこと無い。これからも持つつもりはないけど。

 ネットの拾いもの。

《 近所のバス停で、普段バスに乗らない生活をしているらしいおじさんが同行のおじさんに 「15分に一本しかないのかよ。田舎か!」と大声で言ったので、このおじさんが2時間に一本しかない地域に 転勤しますように、と祈りました。 》

《 上がればアベノミクスの成果
  下がるがれば外的要因
  安倍晋三です 》

《 消費税増税
  年金溶解
  金利激減
  これが真の三本の矢だな 》

《 桜錯乱 》

《 石坂工事 》