「静かな花見」

 昼前、三島梅花藻の里の奥、百坪ほどの空き地を三島市が買収したことを受けてグラウンドワーク三島が資金 一千万円余を調達し、公園化事業に着手。進捗状況を見に行く。専務理事、設計者、業者の三者が図面を見ながら 打ち合わせをしている。見回せば課題が浮かぶ。現場にいないと気づかない課題がある。

 午後、友だちが受けた某パッケージデザインの打ち合わせに同席。その後、二人で源兵衛川を源流部から下る。 最上流部でトンボの先生、加須屋ご夫妻に遭遇。飛び石の側面についている、ヤゴの抜け殻七個体を採取したと、 ガラス瓶をみせてくれる。もうそんな時季か。時の鐘橋をくぐると三島梅花藻の緑に桜の花びら。花が咲いたよう。 水の苑緑地でカワセミの撮影を狙う賑やかな高齢者たちの横を抜け、川面に伸びた枝枝がたわむほどたわわな満開の桜の岸辺に着く。昨日の荒天で花びらは地面に散っているが、十分満開状態。重畳と連なる桜花。見通しが効かない。通る人まばらにして静寂のなか、近くに一際透き通るウグイスの声。満喫。

 夕刻、『塚本邦雄監修 現代詩コレクション』書肆季節社1990年初版函付5500円、古本値1500円が届く。865頁。 目次を見る。その多くは知らない詩人たち。興味津々。鈴木漠「蒐集付記」には。

《 紙幅の関係で、あまりに長編にわたるものについても、やむなくこれを割愛した。 》

 岩成達也「法華寺にて」が採録されているが、それの収録されている詩集『レオナルドの船に関する断片補足』 思潮社1969年では、別の詩「マリア・船粒・その他に関する手紙のための断片」に惹きこまれた。その冒頭。

《  想い出や夢のなかで、海が向うの方へとひいていくとき、
  そこらには一面に荒れた岩場のようなものがあらわれてくる。  》

 たったこれだけの情景に導かれて、全く異質の環境へと拉致(!)された、その戸惑いと快感。その結び。

《  それは、その海や船粒によつて、同時に拡散しながら、いつ
   でも向うの方、もつと荒れたくらがりの方へと昇つていく。  》

 ネットの拾いもの。

《 新宿にできたバスターミナルの「バスタ新宿」を「パスタ新宿」と勘違いする人が続出してるそうです。 スパゲティ屋さんではありません。間違わないようにしましょう。 》

《 謝罪のニュースばかりですみません。 》