『社交する人間』

 昨夜「レコードプレーヤー最前線」なるネット記事を読んでしまい、ジャズのLPレコードをかける。
 http://www.asahi.com/and_bazaar/articles/SDI2016062095761.html?iref=andb_pc_rnavi_rank5

 レコードは酔う前に止めてCDに。ワインが切れていたので、冷蔵庫にあったウィスキー「山崎」の小瓶を取る。 底にわずか。少し冷水を足して飲む。旨いじゃない。以前は雑味がないのが不満だったが、昨夜はそれがいい。 まあ、不純少女よりも清純乙女に最後は惹かれるようなものかな。ヘンかな。小林旭『黒い傷あとのブルース』の 吉永小百合……。ほろ酔い加減で夜は更けゆく。
 https://www.youtube.com/watch?v=aw5CPx3suJU

 小物のガタクタを収納した段ボール箱に『都築響一のゑびす秘宝館』トランスギャラリー2002年5月28日〜7月28日の ポケットティッシュがあった。もう十四年か。

 山崎正和『社交する人間』中央公論新社2003年2刷を「終章 グローバル化と社交社会」を読む、読了。「終章」から。

《 これまでの平等観によれば、平等とは自分が他人と同じくらい同様にとり扱われることであった。いま 芽生え始めている新しい要求は、自分が他人と同じくらい特別の存在として扱われることだといえる。 》 297頁

《 介護にも保育にも、そのなかに分業や時間給になじまない隙間があって、それを埋めるのはサービス側の「贈与」 であることは、あまりにも明らかなのである。 》 302頁

《 いいかえれば社交的な人間は真に他人にたいして積極的な人間であり、関係をいわば手づくりにして、刻々に 紡ぎつづける人であることが要求される。 》 303頁

《 自己が認知されるには他人が不可欠であり、その認知が意味あるものであるためには、彼ら自身がその他人を 認知していなければならない。 》 304頁

《 重ねて念をおすが、グローバル化とは近代の組織原理の徹底の過程であり、皮肉にもそれが弁証法的に逆転して、 当の組織社会を揺るがせつつある過程である。 》 311頁

 終章は2003年に発表されたが、その射程は今も有効。というよりも、その見通しの確かさ長さに驚く。名著だろう。 そして再読をしなくちゃなあ、と思う。あまりにも広く深いので、その片鱗を読解できたにすぎない。

 ネットの見聞。

《 鏡に映すと姿が変わる「変身立体」 》 第3世代の不可能立体
 http://home.mims.meiji.ac.jp/~sugihara/ambiguousc/ambiguouscylinderj.html?utm_content=buffer645d9&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

 与党政治家の発言みたいだ。

《 「これから日本人に指一本触れさせない」
  「私が安全を保証します。状況はコントロールされています」
  汚染水は福島第一原発の0.3平方キロメートルの港湾内に完全にブロックされている」

  「この道を。力強く、前へ。」

  安倍晋三首相を信じて,我々はどこに行くのだろうか。 》 CAVU
 https://twitter.com/cavu311/status/749373898202836992

《 安倍内閣が日本人の命を救った事、一度もないだろ。 》

《 この参院選でも「新・三本の矢」などと自民党は言っている。それは「GDP600兆円の実現」「希望出生率1.8」 「介護離職ゼロ」。

  もはや政策ではなく、七夕の願いを書いた短冊レベル。

  三年半のアベノミクスが成功していたら、公約の中身がどんどん抽象的で空疎になるはずがない。 》 中野晃一
 https://twitter.com/knakano1970/status/749060090758459392

 ネットの拾いもの。

《 「大丈夫だ。お前も福山雅治と、同じ素材で出来ている」

  という、気休め。 》 デーモンまぐれ
 https://twitter.com/Demonmagure/status/749269659656921088