「影響、往来」

 一昨日昨日のヒメツルソバ駆除作業は、芽を摘むことが多かった。繁茂状態はほとんど見かけない。他の河川、 蓮沼川、四ノ宮川、御殿川、桜川そして名もない用水路の側壁には分厚い絨毯のように繁茂している箇所がある。 私は源兵衛川だけで手一杯。数年かけてやっと根絶が見えてきた。ま、こんな金にも名誉にもならぬ作業をする人 =バカ者は他にはいないだろう。午睡後中流部から下流部までお散歩。石垣、川から出ている石にまだあるある。 ほとんどが芽か若芽。見落としていたものもある。まだまだだ。

 我が家の近辺はポケモンが蝟集しているみたい。中学生から三十代まで、わんさと集まって立ち止まり、じっと スマートフォンを見つめている。知人がブログに書いている。

《 広小路が濃密なポケストップ密集地で、10分も歩けば10箇所はありますw 午後は広小路をウロウロしていただけで、 ポケモン10匹ゲットだぜぇ。 》
   http://my.shadowcity.jp/2016/07/post-9700.html

 毎日新聞昨夕刊コラム「憂楽帳」の題は「高価なマッチ」。冒頭。

《 「1本1万ルピア(80円)のマッチを買いませんか」。インドネシアで今、一番注目されている若手映画監督、 レガス・バヌテジャさん(23)の最新作は子供の頃に聞いたマッチ売りの女性を描いた短編だ。 》

 これだけでワカル人はけっこういるだろう。野坂昭如の短編『マッチ売りの少女』だ。記事を読むとそのまんま。 それをどうのこうの、と言うつもりはない。野坂昭如のこれを知らないらしいことにあきれた。水木しげるが漫画を、 米倉斉加年が絵本を描いていて、どちらも話題になった。注意する人がいなかったのだろうか。あるいは、昭和の 常識は既に遠い過去の遺物になったのだろうか。

 ネットの見聞。

《 30年くらい前、横浜近郊に住んでた頃、朝日カルチャーセンターで「パート・ド・ヴェール講座」が始まって即、 通った。これは本物の貝殻で型取りした物。確かに時間と手間がかかり過ぎる。アマリック・ワルターみたいの 作りたかったのだけど。 》 林由紀子
 https://twitter.com/PsycheYukiko/status/756853737931493376

 もう何年になるだろう。林さんからいただいたパート・ド・ヴェール。長さ9センチのクマゼミはきょうも机上に。 遠くから賑やかなセミの声。

《 エドワード・オークン(1872〜1945)による「キノコの家族」(1900年頃)。ポーランドの画家。 雑誌『ユーゲント』に作品を発表していました。フリーメイソンの会員でした。書肆ゲンシシャでは 珍しい画家たちの作品集を扱っています。 》 書肆ゲンシシャ/幻視者の集い
 https://twitter.com/Book_Genshisha/status/756356974619402240

 リンク先では、竹久夢二がそれをパクった絵がツイートされている。竹久夢二はハインリッヒ・フォーゲラーから かなりの影響をうけている(パクる)との仮説を私は立てているが、とりあえずメモ。フォーゲラー『春』銅版画1896年, 『七羽の白鳥』銅版画1898年は1910年に日本初紹介。後者は雑誌『白樺』2巻12号1911年フォーゲラー特集号に図版。 手元の図録『ハインリッヒ・フォーゲラー展』リッカー美術館1979年にはフォーゲラーと柳宗悦との往復書簡の記事。

《 フォーゲラーは、自分が日本の芸術の崇拝者であることを告白し、 》

 フォーゲラーたちを描いた『ヴォルプスヴェーデふたたび』筑摩書房1980年初版の著者種村季弘氏に「ヴォルプスヴェーデ、 行ってみたいです」と言ったら面白くない(退屈な)ところだよ、と言われた。行く気が失せた。

《 俺が街に「ゆるキャラポケモンを!と任天堂に予算携えていってる自治体がないことを祈るw 》 木下斉
 https://twitter.com/shoutengai/status/756431826923597824

 ネットの拾いもの。

《 心霊スポット行って違うもんゲットして来そうだな 》

《 しかしさ、今の渋谷駅作ったやつ、呪いたい。 》

《 「Fukujin」は日蓮宗系の先鋭的かつ甚だユニックな佛教研究誌にて、表紙誌名の下に〈漬物から憑物まで〉と謳つてゐます。  》