『 Maurice El Medioni meets Robert Rodriguez / DESCARGA ORIENTAL 』

 毎日新聞昨夕刊、永田晶子「現代デザイン考 山名文夫の女性イラスト」。

《 山名は晩年のエッセーで竹久夢二や「サロメ」の挿絵で知られる英国のビアズリーに影響を受けたとし、 「いまは、国籍のないような女の顔を描いています」と記した。 》

 香山滋『オラン・ペンテグ奇譚』岩谷書店1948年初刊の表紙絵が山名文夫(あやお)。半世紀近く前、香山滋の本の 解説の書影でこの表紙絵にひと目惚れ。ほどなく個人出版社冥草舎のお宅で現物を手にし、あらてめて惚れ直した。 山名文夫の古本の画集は高くて手が出ず、資生堂へ行って彼の絵を楽しんだ。なんとオシャレな。今にして気づく。 この丸顔の眼の大きい女性の衣鉢を継いだのが、味戸ケイコさんの少女、女性だ。ちょと見は全然違うけど。そして 林由紀子さんの女性へ。なお、吾妻ひでお石ノ森章太郎は別格。やだ、どんどん増えてきちゃう。

 夜になるとオツムの活動が活発になる、というか目覚めるというか。昨夜も死後のために身辺整理を、と思い立った。 といって捨てるべき私物はかなり減っている。年年の年賀状はまだ処分できん。画家たちからの手紙や資料。これは 難しい。加藤郁乎、中井英夫ら物書きからのものは保存してあるが。ま、遺族に委ねるか。郷土資料館が喜ぶ物もある。 が、まだ今は手放したくない。困ったことだ。興味ある人にとってはお宝の山かも。でも、興味のない人にとっては。 まあ、本が増えすぎた。小松左京『虚無回廊 III 』角川春樹事務所2000年初版を探し出すのに一苦労。これは何気なく 100円で買って、それから徳間文庫の『虚無回廊 I 』1991年初版を見つけ、まだ『 II 』を入手してない。アマゾンには 1円から出ているけど。気長に待つ。待てば海路の日和あり、三年寝太郎だ。三年はとうに経っているが。

 昼前二時間あまり、源兵衛川中流部、時の鐘橋〜源兵衛橋〜下源兵衛橋、下流の一本松付近の、石垣や橋桁の側面、 川面からの出ている石のヒメツルソバを見つけ次第抜く。ほとんどが芽なので土のう袋一袋に収まる。雨上がりの曇天で 土が柔らかくて楽。帰宅、水を浴びる。

 ネット注文したモーリス・エル・メディオニとロベルト・ロドリゲスの共演盤『 DESCARGA ORIENTAL 』piranha2006年が 届く。
 http://www.ahora-tyo.com/detail/item.php?iid=5180
 早速聴く。いやあ、これはいい。疲れが吹っ飛ぶ。輸入元アオラ・コーポレーションの帯、全文。

《 ライ・ミュージックを育んだ地であり、歴史的にスペインを追われたユダヤ人の移住先としても知られる港町オラン 出身の大ベテラン・ピアニストモーリス・エル・メディオニ。ハバナに生まれマイアミに育ち、ニューヨークに移って マーク・リポーらとの多彩な仕事をこなすと共に、ジョン・ゾーンのツァディクから2枚のリーダー作を発表している 打楽器奏者ロベルト・ロドリゲス。離散が織りなす移動の経験のなかで、一見すると異なる「 routes(航路)」を 辿ってきた2人が、イベリア半島の出自という「 roots(根)」を共有しつつ、ニューヨークというメガロポリスで 「トランスアトランティック」な出会いを果たし、親和力に満ちたオリエンタルなデスカルガ(キューバ風ジャム・ セッション)を生みだしました。 》

 モーリス・エル・メディオニは、前作『 cafe oran 』piranha1996年以来十年ぶりのCD。杉浦勉の解説から。

《 しかしここでのエル・メディオニのピアノは、実にまろやかでエレガントに聴こえる。前作でのいくぶん硬質で アグレッシヴといえなくはない音質とくらべても、この音はかなりちがうように響く。 》

 同感。いいねえ〜。参った、名盤だろう。演奏に酔ってしまうわ。まだ昼間だ、酒には早いな。
   https://www.youtube.com/watch?v=OaecEFbKYzE

 ネットの見聞。

《 奇跡の会期延長です!!! RT @ATSUKOBAROUH 『神は局部に宿る』都築響一 presents エロトピア・ジャパン展   大好評につき、8月7日(日)18時まで会期延長決定!!
  水〜土 14:00 - 21:00
  日&月 11:00
  火   定休日 》 都築響一
 https://twitter.com/KyoichiT/status/757496439874256896

《 ありがとうございました! お客さん、約8割が女性です! 》 都築響一

 https://twitter.com/KyoichiT/status/757792886234591232

 行きたいが、無理かなあ。行けるが行かないのはここ↓

《 富士山周辺にレアポケモン? BBCが予想、案内センターでは注意呼び掛け 》 富士山経済新聞
 http://mtfuji.keizai.biz/headline/562/?utm_content=buffer252c7&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

  《 トランプを見て「なぜあの国ではあんな暴言を繰り返す政治家が人気なのかわからない」という人がいたら、 それは何年も前から何度も日本について提起された疑問と同じなのだと気付いてほしい。
  「遠い時代」「遠い国」の話ではない、残念ながら。 》 鬼頭暁史
 https://twitter.com/a_lasting_peace/status/758068669754650624

 ネットの拾いもの。

《 小説を読んでいると、時々、思いがけない比喩に出会って立ち止まってしまう。先日、ある厚化粧の女性について、 「塗り替えられた盗難車のよう」という比喩を見かけて笑ってしまった(エマニュエル・キャレール『リモーノフ』)。  》 Mitsuyoshi Numano
 https://twitter.com/MitsuNumano/status/757615705873223680

 思い出すのは以前紹介したもの。

《 君の特殊メーク、よく似合ってるよ。 》