『言葉を育てる』つづき

 午後雨になりそうなので昼前にブックオフ長泉店へ自転車で行く。井上ひさし『日本語教室』新潮新書2011年7刷、 未須本有生(みすもと・ゆうき)『推定脅威』文藝春秋2014年初版帯付、計216円。後者は第21回松本清張賞受賞作。 第13回は広川純『一応の推定』。推定つながり。昼過ぎ小雨。

 K美術館へ行く途中にあった結婚相談所が閉鎖され、介護相談所に。時代の変化を実感。

 米原万里対談集『言葉を育てる』ちくま文庫2008年初版を読了。

《 自分の意見が通る限りにおいては民主主義を守るけれども、通らないとなると全く無視する。 》 137頁

《 というか、異常ですね、日本のメディアは。 》 140頁

《 ただ、今、物があふれているでしょう。私は、不景気は物があり過ぎて買うものがないせいだと思うのね。 》  147頁

《 今の異常な小泉、石原人気の裏には観戦主義がある。観戦主義から参加主義へ、政治に一人の独立した人間として 参加していくためには、どうしたらいいんでしょう。 》 151頁

《 わたし会議通訳でしょう。インド人がしゃべり出すと、辟易するの。国際会議でインド人を黙らせて、 日本人に喋らせることができたら名議長だと言われてるんですよ(笑)。 》 176頁

《 通訳者のことを translator ではなくて interpreter と言うのは、「解釈者」ということだものね。 》 198頁

《 通訳の仕事ってさわやかよね。生まれも学歴も性別も関係ない。 》 202頁

《 ロシア語通訳協会の事務局長をやっていた時に顧客から「若くてきれいな人」というリクエストがあるの。でも 「若くてきれいだけれど通訳が下手な人と、若くもないしきれいでもないけれど通訳としては優秀な人とどちらがいいですか」 とたずねると結局、「やはり通じなくちゃ困るから、後者の方を」となったわよ。容貌に自信のある方はイタリア語通訳に、 ない方はどうぞロシア語へ。 》 207頁

《 集中してどんどん忘れていかないと、次が入ってこないし、集中力が働かないからね。 》 221頁

《 それは、もう。「君の黒い瞳を見つめているとその中で溺れそうだ」とか言われた。私は「あなたの青い瞳をみつめていると その中に飛んでいきそうだわ」って言って返したの(笑)。(中略)
  飛行場での別れの挨拶だったから、何も起こらなかった(笑)。 》 224頁

 ネットの見聞。

《 楽しみー。ていうか、よく見るとテンコちゃんのツイッターのアイコン、『ビックリハウス版国語事典 大語海 』 持ってるな。 》 向井透史
 https://twitter.com/wamezo/status/760326701100302336

 帯と本文から。

《 これはスゴイ大誤解のウミ! 》

《 声名保険 芸能人対象の保険。落ち目になってからの入会は認められない。
  整理通  引越し業者
  戦面所  日夜、自分の顔と戦う場所。
  静養死  安楽死の同義語。
  石面   無表情なこと。  》

《 TVつけたら、オリンピック選手だという可愛らしいおねえさんが映ったので、何の競技だろうと思ったら、 重量挙げだとわかり、のけぞる。 》 赤城毅
 https://twitter.com/akagitsuyoshi/status/760278017130188800

 八木かなえかな。
《 1000年前の夏に甲子園の決勝で男装した姫が投手としてグラウンドに立ったところ、 神の怒りに触れてそれから10年も凶作が続いたという言い伝えがある。 》
《 パンツの日 》