「ロベール・クートラス/上條陽子」

 昨日一緒に行った友だちはフェイスブックに記している。

《 やっと、行ってきました。
  ロベール・クートラス
  僕は小さな黄金の手を探す。
  ビュッフェ美術館
  素晴らしく楽しかった!
  何度も何度も、戻っては、見て、ゆっくり、鑑賞した。
  ピカソが目指した子供みたいな絵は、ここにあった。確実なデッサンの上に成り立つ。たぶん、無操作にかさねてあっただろう。 剥がしたあとも残っている。これをすばらしいと、言った、この絵の発見者もすばらしい!! 》 内野まゆみ

 内野さんは「ロベールと名のつく人はいい画家ね」と、ユベール・ロベールの名を挙げた。ロベールって彼しかいないだろ、 とは言わなかった。わざわざご機嫌を損ねることはしない。R・クートラスの絵は一見子どもが描いたような絵だが、 デッサンはじつに見事な腕前。まずデッサンを欲しいと思った。
 油絵具、アクリル絵具で描かれた現代絵画の対極にある絵だ。昨日「裸心」という言葉を使ったが、彼の絵は羅針盤となる。 そんな予感がする。それにしても没後三十年。ネット巡回すると、この再評価(?)には、ファン・ゴッホ、モネ同様、 業者の仕掛けを感じる。ビジネスのチャンスがなければ歴史に埋もれてしまったかもしれない。没後三十年か。6日の引用。

《 その多くが大切に保存され、未来に発見されるまでの、決して短くはない時の眠りについている。 》 椹木野衣

 その味戸ケイコさんは現役でバリバリ描いている。味戸さんが正当に評価されるのは……遠いわあ。故郷の函館の 北海道立函館美術館、お住まいの青梅市青梅市立美術館では未開催。これが正統派学芸員の見方。それは北一明の飯田市も同じ。

 先だって相模原市在住の洋画家上條陽子さんから三つの展覧会の案内状が届いた。今日、中国の画廊で始まる個展の案内状には 「代表日本的女性画家」の文字。これは中国語でも同じ表記だ。明日明後日は体験教室がある。「描絵抽象! 色彩和形状的世界」。 すごい注目度だ。上條さんは2003年から多摩美術大学客員教授(油彩画)を勤めた。その時、「美大を出ていない私が客員教授よ!」 と驚きと喜びを隠さなかった。どういう経緯で中国での個展になったか存ぜぬが、見る人は見ている。三十年近く前東京の画廊で サムホール大の絵を初めて購入。嬉しい。
 http://web.thn.jp/kbi/kamijo.htm

 ネットの見聞。

《 希望のエリアと議事堂前でスピーチさせて貰い、帰宅する。フクイチの汚染水のタンク内貯留量は89.3万tになった。 来週はタンク容量は増えないらしい。固体廃棄物焼却設備も停止した。フクイチは不安材料ばかりが増える。 別の原発の再稼働を試みている場合ではないだろう。 》 春橋哲史
 https://twitter.com/haruhasiSF/status/764060889427304448

 ネットの拾いもの。

《 NHKの某ベテラン女子アナさんがノースリーブでガッツポーズをした瞬間に豊かに揺れた二の腕に感心して、後日 「ほら、これ見て!」とスロー再生で人に見せたら、心底軽蔑した目で「あんた、ろくな死に方せえへんで」 と冷たく言われたけど、人の心を奪う美の多様さを理解しない無粋さこそ罪なのでは 》 ジロウ
 https://twitter.com/jiro6663/status/764105209597480960

《 脱いだTシャツが繊細美中年にあるまじき水分量に。 》