「境川徒歩遡行」

 雨が止んだ午後一時、三島駅南口で劇作家岸井大輔氏と女子ニ人と待ち合わせ、バスで南下、長沢南下車。
 西へ向かい、狩野川土手に上がり右へ。すぐそこに境川の排水施設。南から周り、川から少し離れて北上。
 パチンコ店駐車場横の境川を見下ろし、道路を渡る。うねうねと曲がる川岸の遊歩道を遡上(北上)。ここは清水町。
 道路を横断、建設途中の左岸の遊歩道を行く。北上する川は工事の途絶えたところで西へ直角に曲がる。川から離れ、 畑を抜けて北上、道なりに行き、交差点を左折、ちょっと南下して西へ入り込む曲がり道を北上。しばらくして境川右岸。 ここは三島市。工場の駐車場の奥、未整備の河畔林から川を望む。道を北西へ進む。
 国道一号線を渡る。境川右岸の道を北上、遡る。川岸にあった巨大な釣り堀は埋め立てられ、数軒の新築住宅。
 フィッシング・ロードと呼ばれた林の道を抜けると農業用貯水池の丸池が広がる。右へ回って養魚場の跡地へ入る。 養魚池は埋められているが、ここは清水町が購入。
 二階建ての廃屋へ。床の管から湧水が噴き出している。窓の向こうにミツマタと呼ばれている湧水地が望める。丸池の北を 西へ。丸池北西端で北へ、清住緑地の西側へ。湧水の流入で幅十メートル以上あった境川は、ここから上流は狭い谷になり、 幅二メートルもない。
 旧東海道を渡り、千貫樋の下を潜り、新道(旧国道一号線)の、人の殆ど通らない子供用地下道をかがんで通り抜ける。
 家々の背後を流れる境川は、長泉町を流れる。そして三島駅西側、伊豆箱根鉄道駿豆線八間踏切へ。三島市(伊豆)と 長泉町・清水町(駿河)の境を流れる一級河川境川起点の標識を確認。午後五時半、三島駅へ戻る。ふう。

 午後六時過ぎ三島駅北口前の大岡信ことば館へ。岸井大輔氏を囲んで大岡信の作品について参加者と語り合う。私は 『自選 大岡信詩集』岩波文庫解説、三浦雅士「ある愛の果実」という表題について、高遠弘美『乳いろの花の庭から』 ふらんす堂の、先月28日に記したこと。

《 そう言えば、大岡信には名作「光のくだもの」(一九七八)があった。 》 31頁

《 まずはその美しさに我を忘れ、「息づく果実(くだもの)」の甘くかなしい感触のうちにひたすら時を忘れるに しくはない。  》 41頁

 三浦雅士が『自選 大岡信詩集』の解説を「ある愛の果実」と名づけたのは。詩「光のくだもの」と高遠弘美の 「息づく果実(くだもの)」によるのかな。

 以上のこと他を発表。午後九時帰宅。

 ネットの見聞。

《 具体的に名前を挙げれば、紅野敏郎、谷澤永一、曽根博義大屋幸世であり、彼らは近年相次いで鬼籍に入ってしまった ことになる。そうして古本を買い、論文を書く研究者の系譜も、趣味の世界がそうであるように、 次第に途絶えていくのかもしれない。 》 『出版状況クロニクル101』「15.」
 http://d.hatena.ne.jp/OdaMitsuo/searchdiary?word=%2A%5B%BD%D0%C8%C7%BE%F5%B6%B7%A5%AF%A5%ED%A5%CB%A5%AF%A5%EB%5D

 内田魯庵は遠くなりにけり、か。

《 ケヴィン・ケリー「未来を決める12の法則」(前編) 》 KEVIN KELLY
 http://dentsu-ho.com/articles/4401

《 ケヴィン・ケリー「未来を決める12の法則」(後編) 》 KEVIN KELLY
 http://dentsu-ho.com/articles/4402

 三十年後は生きていないな。

《 フクイチ事故に関して、東電の歴代役員・規制当局の担当者・予算や法律を認めてきた国会議員、誰も責任を取っておらず、 主権者がそれを黙認しています。中央卸売市場の移転問題でも、同じ事が繰り返されるでしょう。 》 春橋哲史
 https://twitter.com/haruhasiSF/status/782139216373305344

 ネットの拾いもの。

《 不思議だなぁw 今までは基準値内だったのが、上司が小池百合子になった途端、基準値オーバーが出て来たw  》