「三木清」

 富士山は純白の雪化粧。つんと突き出たいいかたち。ネットでおっぱいの記事を読んだら、昨日の題『かたちの オディッセイ』が「おっぱいのオディッセイ」に見えてしまった。朝からいかんいかん。ロミ『乳房の神話学』 角川ソフィア文庫まで眼に入る。帯の惹句。

《 Sein(おっぱい)──そのふくらみに人類は何を見てきたか 》

 私は何を見てきたんだろう。ならば、山田五郎『百万人のお尻学』講談社α文庫1998年だ。「第2章 お尻の西洋美術史」 は特に勉強になる。笑いが満載。いい本だ。

 本棚には新刊で購入した中村雄二郎の本が何冊かある。『言葉・人間・ドラマ』講談社1969年初版、『言語・理性・ 狂気』晶文社1969年初版、『感性の覚醒』岩波書店1975年初版、『知の変貌』弘文堂1978年初版、『共通感覚論』 岩波書店1979年初版、『魔女ランダ考』岩波同時代ライブラリー1990年初版。そして岩波新書の『哲学の現在』 『術語集(1,2)』『問題群』『臨床の知とは何か』『正念場』。岩波書店の本はとくによく読んだ。今世紀に入って 情報がなぜか途絶えた。再びの中村雄二郎

 未読の中村雄二郎『述語的世界と制度』岩波書店1998年初版、「あとがき」から。

《 それだけではない。その三木の『パスカルに於る人間の研究』は、第ニ次大戦直後に私が哲学の道に入る上で 決定的な影響を与えた著作であり、 》

高校時代、自主独立に目覚めたのだろうか、哲学に関心をもち、三木清『哲学入門』岩波新書1966年43刷を購入。 ズブの初心者には歯が立たず、途中で挫折。今その本を開くと第一ページから鉛筆で傍線を引いてある。

《 哲學は現實の中から生れる。 》 1頁

《 哲學は現實に就いて考へるのでなく、現實の中から考へるのである。 》 2頁

《 自己の前提であるものをみづから意識し反省してゆくことが、哲學の無前提性といはれるものの意味でなければ ならぬ。 》 3頁

 記憶に鮮やかな文言には傍線を引いていない。以下の文。

《 しかるに現實が足下から搖ぎ出すのを覚えるとき、基底の危機といふものから哲學は生れてくる。 》 2頁

 この一文が呪文のように、聖痕のように記憶に焼き付いた。10ペ−ジの上の余白に赤ボールペンで「1968/11.14」 と記されている。音を上げた理由の一つに旧字体がある。それから半世紀近く。今なら読破できるだろう。本棚には 三木清パスカルにおける人間の研究』岩波書店1968年改版第一刷がある。未読。これも近々読めるだろう。当時よく 読んだ本が、三木清『人生論ノート』新潮文庫だった。どこへ行ったか見つからないが、持ち歩いては読み耽った。 今にして思えば、『人生論ノート』が私の人生観、世界観を方向づけた本だったと気づく。買い直したくなる。

 ネット注文した古本、中村雄二郎対談集『対話的思考』新曜社1999年初版帯付が届く。1300円。定価3200円では躊躇した。

 ネットの見聞。

《 ぐっと沈んで自分自身と真摯に向き合うために飲むのだ。
  深夜の独り酒は人生に必要な時間だという結論で意見の一致をみる。 》 智林堂
 http://chirindote.exblog.jp/23372244/

《 映画『この世界の片隅に』の海外上映を盛り上げるため、片渕監督を現地に送り出したい 》
 https://www.makuake.com/project/konosekai2/

《 安倍首相はトランプ次期米大統領との会談について「前任者を辱めるような行動は取らないということをするという、 その点について私は信頼に足ると申し上げたところでございます」と述べた。

  ※なるほど…総理になったあと、事あるごとに前政権を批判している安倍さんは信頼には足らないという事ねw 》  無外流の狼
 https://twitter.com/miburou3/status/801747525799510016

《 原発で金儲けという願望で動いているのだから、事実判断が願望(主観)になるのは当たり前。 》 春橋哲史
 https://twitter.com/haruhasiSF/status/801740237126844416

 ネットの拾いもの。

《 チャットアプリで変な男に「お前の個人情報をバラ撒くぞ!」って絡まれたから「お願いやめて!私が神木隆之介くんと 付き合ってることもジャスティン・ビーバーの新作は私がプロデュースしたことも福山雅治の歌う『あなた』が私だってことも 全部バラさないで!!!」って返したら返事こなくなって寂しい 》 noi
 https://twitter.com/noi_chu/status/801419054275670016