禍転じて

 東京新聞朝刊「作家の人生相談本」中村陽子が面白い。三冊を紹介。北方謙三試みの地平線─伝説復活編』 講談社文庫は措いて佐藤愛子『役に立たない人生相談』ポプラ社

《 〈いい男と結婚したいんです!〉という二十代の女性には〈結婚に失望がつきものなのは、年をとると腰が曲がり 目がかすむくらい当たり前のこと〉とばっさり。〈もしも何の失望もない、という奥さんがいたとしたら、その人は 見栄っぱりの嘘つきか、諦念の極みに達した人か、吊鐘のように鈍感か、とにかく特別な人〉だと断言します。 》

 車谷長吉(くるまだに・ちょうきつ)『人生の救い』朝日文庫

《 教え子の女子高生にときめいてしまう四十代の教師には〈恐れずに、仕事も家庭も失ってみたら〉と勧めています。 》

 彼なら言うだろうな。

 朝雨が止んだばかりの空を厚い雲が東へ流れてゆく。途中で降られそうなので傘を自転車の荷台に着けて左足の治療へ。 運悪く途中でパンク。最寄りのホームセンターまで引いてゆく。早速修理というので待つ。治療院に予約キャンセルの電話。 店内を散策。防災用のヘルメットを買う。四十年ほど前に購入したヘルメットはクッションと留紐が劣化していて先日 ゴミに出した。バールを手にする。90センチでは重い。60センチのものを近々購入しよう。時は過ぎて修理が終る。 三か所に小さなガラス片が刺さっていた。28インチの車輪は珍しいと言われる。そうかあ。駐車場は濡れている。 パンクしなかったら雨に遭っていた。歩いていくには遠すぎる。日が差してくる。災い転じて福となる、だ。
 十一時半施療を終えて友だちに電話。隣のビル一階の喫茶店に居ると言う。あまりに早い到着に知人女性ニ人はびっくり。 四人で昼食、談笑。十時の予約どおりだったら、一人トボトボと帰宅していた。修理代千円は幸運の札。帰りは別の道を行く。 強い西風は追い風。室内干しの洗濯物を外へ出す。ヘルメットを装着。や、これは楽しい。現場主任になった気分。
 パンクした時は、つい先日菩提寺の修理費で○○万円を寄付したばかりでなんたることよと嘆いたけど、通り雨にも 遭わず、友人知人とも食事ができて、あれ、よかった。世の中捨てたものじゃないわ。

 小さめなじゃがいもを茹でる。すぐつぶれてねっとり。これはどっちだ。男爵はほくほくした食感が特徴。 メークイーンはしっとりとした食感が特徴。ほくほく、しっとり。難しい表現だ。きょうのは男爵のようだ。 どっちにしても旨い。
 https://cookpad.com/cooking_basics/11850

 ネットの拾いもの。

《 第5回心に刺さらない「深そうで深くない言葉」選手権を開催します

  過去の優秀作品
  『力こそパワー』

  『無遅刻無出席』

  『寝て起きたからといって明日になっているとは限らない』

  『明後日まであと2日』

  『水深1000mm』

  『チョロQは一度下がってから進む』

  お待ちしてます 》 坊主
 https://twitter.com/bozu_108/status/825645976102727680

 リツイートに爆笑。豊作だ。