『加藤周一著作集5 日本文学史序説 下』月報15

 『加藤周一著作集5 日本文学史序説 下』平凡社1980年初版、附録の「月報15」には江戸文学研究の中村幸彦と政治思想の 丸山眞男が一文を寄せている。

《 最も大事な問題は読み方である。蕪村の作品は、従来の如く子規や朔太郎の如き理解に従って、鑑賞すべきでないことは、 少数であるが信じている人々のあることを私は知り、それに賛成しているが、それでは如何に解すれば正しいかの見本は、 まだ提出されていない。洒落本や黄表紙の従来の読み方は間違っている。少なくとも同時代の大田南畝山東京伝は、従来の 研究界のように読んでいなかった。それについては、当代風の読み方の試案を、私は提出してあるが、未だ学界の批評を知らない。  》 中村幸彦

《 加藤周一論を本格的にやれる人は、現代の日本ではまず殆んどいないのではないか。(略)私の個人的な知己をもふくめて、 加藤君にたいして否定的とまでいわないにしても、積極的な評価をためらうひとは、加藤君の著作や文章を本当に読んではいない、 と私は確信しています。 》 丸山眞男

《 私の狭い見聞の範囲では、社会科学者の間にかえって素直に加藤君の書いたものを受け入れる人が多いですね。それも自分の 専門に近い、政治や経済の領域での加藤君の発言にたいしてもけっして拒絶反応がない。少なくとも文学者や国文学者の一部に あるらしい加藤アレルギーがないんです。 》 丸山眞男

 ネット、いろいろ。

《 文学なんてロクなもんじゃない。美術だって同じこと。極道ですよ。 》 daily sumus2
 http://sumus2013.exblog.jp/27596248/

《 いやー、実際、ガクモンすると、小難しい書き方したくなるものなんですよ。 》 赤城毅/大木毅
 https://twitter.com/akagitsuyoshi/status/836240156310937600

《 う〜、ようするに、文化はグレーゾーンにひらく。 》 遠藤哲夫
 https://twitter.com/entetsu_yabo/status/836240758474625024

《 若い衆に言っておくけど、いま事務が苦手だったらそれ一生治んないから。 》 shizuka yamada
 https://twitter.com/sgokuu/status/836426636979392513

 私が証明している。ああ、確定申告。