『加藤周一著作集5 日本文学史序説 下』四

 午前、「やまだひろなが作陶展」の撤収作業のお手伝い。昼前に終わったので友だちと蕎麦で昼食。コーヒーを飲みに いつもの店リトルノへ行くと、当のやまだ氏も。次はここの壁を借りて掛花展をすると言う。
 個展と言えば、白砂勝敏さんが来月、沼津市庄司美術館で個展。パンフレットには私が去年購入した平面作品(重さ30キロ)。

 『加藤周一著作集5 日本文学史序説 下』平凡社1980年初版 「第一○章 第四の転換期 下」を少し読んだ。

《 (幸田)露伴の八○年の生涯は、日本のいわゆる「近代化」の過程の全体と重なる。彼は、その過程がいかにあるべきかを 考えなかった。その代りに、その過程にもかかわらず、伝統的文化を生きることの可能性を証言したのである。 》 362-363頁

《 露伴は、天下国家に関心をもちながら、問題を分析するために適当な概念的装置をもっていなかった。(泉)鏡花は天下国家を 無視し、その関心を全く私的な領域にかぎり、生きている女や化けて出る女にその感覚をとぎすまし、徳川時代の小説の文章を 基礎として、日本語の抒情的で同時に絵画的な散文が、響きにおいて、滋味において、緊密度において、到達し得る最高の可能性の 一つを実現した。それにくらべれば、いわゆる「自然主義」の小説家の散文は、ほとんど素人藝にすぎない。 》 366-367頁

《 あらゆる時代の日本人のなかで、知的または精神的に、日本国の外の世界にもっとも広く、もっとも深い影響をあたえたのは、 鈴木大拙である。その意味で彼を抜く者は、今日までのところおそらく一人もいない。 》 371頁

 ネット、いろいろ。

《 安倍政権が2020年にGDP600兆円の目標を掲げたがハードルは高い。英国のEU離脱トランプ大統領の誕生など、 変容しつつある世界情勢の中、従来の価値観からシフトする時期が来ているのではないか。 》 福島清彦 NEWS ポストセブン
 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170302-00000005-pseven-int&p=2

《 『建築は長い時間で語られるべきで、面白い形が出来たとか、いい空間が出来たとかいって褒められるより、 そこにどういった「時間」が生み出されるかということが語られる時、建築は本当の答えを出すことができる』内藤廣 》  建築家の本棚
 https://twitter.com/kenchiku_books/status/838666641416204288

《 ブッダ、イエスムハンマドのうち、ブッダは王子で相応の教育を受けており個人の武勇(象を場外に投げ飛ばしたとか) もあり、ムハンマドも君主、軍人として実績がある。イエスは救世主以外の仕事は大工しかやってない。 》 総統
 https://twitter.com/soutou_d/status/838175957772951552

《 ストレスが爆発しそうなときは、両手をピースして「カニカニ」とつぶやきながら横移動してみましょう。 悩んでいることの何もかもがバカバカしくなります。 》 一目置かれる雑学
 https://twitter.com/trivia_hour/status/838678979745738752