映画女優轟夕起子の熱烈な研究家山口博哉さんから冊子『月刊 トドロキ ユキコ 第35号』が届く。副題「祝 おめでとう 生誕100年」「追悼 没後50年」。山口さんが生まれた時には故人になっていた。しかし、情熱は燃え上がる。大阪人は違うわ。 「家系図について」から。
《 マキノ省三から黒沢明にいたるまで包含されていることに驚かさSれる。轟からみて黒沢明は、夫の姉の夫の弟の息子の嫁の父。 ……ほぼ他人ですな。 》
ネット検索では一番に「轟夕起子研究家・山口博哉氏のレポート」。
http://toyfilm-museum.jp/news/infomation/1256.html
フェイスブックに「轟夕起子ファン」がある。
https://www.facebook.com/todoroki.yukiko.fan/
一途に入れあげる……男子の本懐だな。バカ正直者だ。私に似ている。が、そこまで徹することができるだろうか、私は。
6日に正直者のことを紹介したが、堀江敏幸『河岸忘日抄』新潮文庫、170頁から数頁、正直者にかかわる逸話が続く。
《 正直者が損をするのが、この世の中なんだよ、わたしが損をしなかったのは、結局、品性がよからぬ男だったからだ、 それを自覚しているから救われるなんてことのないのが商いなんだよ。 》 171頁
《 屈折した胸のうちを素直にさらけ出せるのだから、正直者です、この際、損得は別問題でしょう。 》 171頁
《 編集者はあんぐりと口をあけ、我に返るとわたしをきっと見据えて、正直者は馬鹿を見るぞと脅したよ、いまだに 業界を牛耳っている大手出版社とのつきあいは、それで終わりだ。 》 173頁
《 よかろう、きみは正直者だな、みんなの人生に必要な男だ、要するに、これからつねに損をするやつだということだよ! 》 175頁
我が身のことかな。
朝、ムズムズして自転車で薫風の田園を南へ走る。ブックオフ函南店を手ぶらで出て一路北上。富士箱根は黄砂で薄ぼんやり。 また、それもいい、かなあ。景色を眺めて(自転車で)ただ走る。それが快感。気持ちが解放される。集中一筋ではいかんのだ。 風を全身に受ける。追い風、向かい風、順風、逆風、無風、凪。
午後、近所のカフェ・リトルノへコーヒーを飲みに行く途中源兵衛川上流部で石垣にヒメツルソバを見つけてしまう。帰宅後 出直して抜く。ついでに他を調査。小さいものを発見、抜く。やれやれ。下流ではホタルが飛び出したという。いよいよ水の季節だ。
ネット、いろいろ。
《 あれほど徹底的に日本国憲法を捏ね繰り回した改憲案を作っておきながら、先の参院選では「何処を変えるか集約していない」 という見え透いた嘘で争点化を避け、いざ選挙が終わってみれば「改憲を前提に票を入れてるんだろう」 などと詐欺師顔負けの妄言を吐いた御仁こそ、安倍首相その人なのです。 》 異邦人
https://twitter.com/Medicis1917/status/861082532158230528
《 〈対談〉渡部直己×斎藤美奈子 「批評よ、甦れ──『日本批評大全』刊行によせて」 》
https://www.bookbang.jp/review/article/525791
《 柄谷行人・渡部直己対談 起源と成熟、切断をめぐって 》
http://dokushojin.com/article.html?i=938
《 佐々木健一 日本大学教授「芸術は終わったのか?」 》 京都大学新聞
http://www.kyoto-up.org/archives/1412
《 1億円越えなのに落書きにしか見えない抽象絵画10作品 》 Gigazine
http://gigazine.net/news/20130206-10-paintings-sold-for-millions/