宮脇檀(まゆみ)『日曜日の住居学』河出文庫2013年初版を読んだ。副題「住まいのことを考えてみよう」。気持ち良い 軽快な文章で戦後日本の住宅事情の浮薄さ、おかしさを突く。ふと自宅の間取り、家具を見回す。
《 日本人の戦後の経済至上主義の中で育てられた意識は、あらゆるものを数字化し、数字化されないもの、目にそれと 見えないものはいっさい評価しえない、という姿勢を生んだ。 》 52頁
初刊は1983年。その論の先見性は、未だ色あせていない。だから1995年に続いて文庫化されたのだろう。
《 どんなに強度を高めていっても、日本列島全部が沈んでしまう地球的レベルの変動に対して対応できるはずはない。 クラック(割れ目)一つなく大地震に耐え残った建物を乗せて日本列島が沈下していく光景ほどナンセンスなものはあるまい。 》 58-59頁
小松左京のベストセラーSF小説『日本沈没』1973年が念頭にある。
《 設計をするという行為は、すべてを自己の判断で決定しつづけていく行為だ。タッタ一本うっかり気を抜いた線を引けば その線のまま建物は立ち上がってしまう。だから、これはこれでいいのか、どちらがいいかと絶えず自分に問いかけ、自分で答えを 出しては部分を決め、次の部分の問いに移っていく連続的な作業である。 》 156頁
昨日の拙文「異化なる万華鏡」も、そんな作業を経た。
《 ある建物が感動的であるとしたら、なぜだろうか(感じてみた上で)考えてみる。分析してみる。裏にある哲学を理解する。 》 157頁
私の芸術鑑賞法と同じ。
西日が傾いた午後、三島中央病院の職員と家族(子どもたち)数十人で、三ツ石神社横の源兵衛川で茶碗のカケラ拾いと 生きもの探しのお手伝い。ハヤ、トウヨシノボリ、ホトケドジョウからヤゴ、サワガニなどなど。狭い範囲で意外といるものだ。 好評裡に無事済んでやれやれ。
そばの笑榮通りが夜の歩行者天国。ホタルにかこつけたホタルまつり。うるさいくらい賑やか。五月の連休明けから八月十五日の夏祭りまで、旧市街地ではほぼ毎週どこかで小さなお祭り。こんなにあるのは珍しいと思う。
ネット、いろいろ。
《 本日6月10日は開館日です。
「薔薇が咲いた展」で展示している林由紀子の銅版画を見ると、何よりもまずその緻密さに圧倒されます。 》 高畠華宵大正ロマン館
https://www.facebook.com/kashomuseum/posts/983623538407444
《 【6/9】特別講座「宥学会・遊学塾 」第40回「赤とピンク 日本近代ポルノグラフィ史」講師:足立元 》 美學校
http://bigakko.jp/opn_lctr/omega/040
7日の日録でとりあげた『前衛の遺伝子』の著者。先年イギリスへ一年間留学してポルノグラフィの研究をした成果を披露か。
《 web 版 「抽象の力」リニューアルしました。 》 おかざき乾じろ
http://abstract-art-as-impact.org/jp-text.html
《 癒されるママ続出!ムジカ・ピッコリーノ出演の子役「斎藤アリーナ」ちゃんの歌声がすごい! 》 mamanoko
https://mamanoko.jp/articles/13910
《 安倍晋三ってひとは縁故主義の何が悪いのかわからない人間、って意見は首肯出来るなあ。彼から縁故を取ったら何も残らないもの。 》 SIVA
https://twitter.com/sivaprod/status/872799300262051840
《 ニュースで「再調査の方向、再調査を指示」と流せば、実際に再捜査が動かなくても、操作しているような錯覚を与える。 それを承知で流す御用メディアもある。しかし、それは事実を隠蔽する働きをするので要注意。実際に勉強してなくても 「勉強中」と書けば、してるように思われるのと同じこと。 》 高橋正明
https://twitter.com/buzzmeak/status/873051875469176832
《 文科省の再調査。これも安倍晋三得意の印象操作ですね。やってるフリです。これで会期末に向けて逃げていきます。いま調査中だと。 再調査するまでもなく、文書は存在します。前次官と現役官僚が証言しているのだから。文科省の再調査は口封じの徹底です。 官僚いじめです。 》 兵頭正俊
https://twitter.com/hyodo_masatoshi/status/873139788349452289
《 よう考えたら、誰よりも証人喚問されなあかんの、安倍晋三やな。 》 菅野完
https://twitter.com/noiehoie/status/873093788981354496
《 あべ友ファースト 》
《 抄訳「大学生が多様且つ証拠に基づくアイデアに触れ、自分の意見や世界観を考え直すことは重要だ。客観的原理と証拠に基づき 保守的な論考をする人の意見に触れるのは意味がある。しかし人種差別、男女差別、民族差別の憎悪を撒き散らすだけで 知的な思考の道筋を提示できない論客は実質的価値がない」 》 渡邉葉
https://twitter.com/YoWatShiinaEsq/status/871885225302917120
《 新譜より旧譜が売れる傾向は今世紀に入ってからずっと続いているがこの現象はやはり音楽ジャーナリズムの衰弱とか 批評の不在と深く関っているのだろうか。ドルフィはかつて「一旦出した音は宙に消え、再びとらえることができない」と 語ったが一所懸命作った記録が一瞬にして消えてゆくのでは救われぬ。 》 offnote
https://twitter.com/offnote_info/status/872957117082157056
《 ポーランドの作家スタニスワフ・レムがベラルーシで出版された哲学事典に「哲学者」として紹介された。 レムは自分が単にSF作家としてなく、哲学者として評価されたことを喜んだが、「一つだけ不都合なことといえば、 私のすぐ隣に<レーニン>がいたことだ」。なるほどLemの次はLeninか。 》 Mitsuyoshi Numano
https://twitter.com/MitsuNumano/status/872453210228760576
《 「千葉」のつく駅を全部巡ってみよう 》
http://www.hatosan.com/kikaku/chiba/
《 「観応の擾乱」…「官能の情乱」…。脳内変換候補順位が間違ってる。 》