『文化のなかの野生』6

 中島智(なかしま・さとし)『文化のなかの野生 《芸術人類学講義》』現代思潮社2000年初版を読了。

《 しかし、できてしまうのではなく作っている観念的な作家(や芸術関係者)たちは、作品のコンセプトこそが作品の絶対性や 彼ら自身の存在証明になりうるという信仰から解き放されることはいまだ困難なようです。 》 369頁

《 そのためには、自らが何者であるかということを絶えず要求する西欧的な強迫観念が無効になる、内なる他者・野生の 絶え間ない要求を聞き取る「私性(個)」のステージに居続けなければならないのです。これは思索によっては決して実現されません。  》 381頁

《 芸術もまた「体験性」においてしかコミュニケートされえないものです。 》 383頁

 私の芸術作品鑑賞法を力づけられた本だった。著名美術評論家たちがコケにされているところは、北一明『ある伝統美への反逆』 三一書房と同じ。いやあ、じつに刺激的な本だ。そしてこれは使いたい、すぐ使える言葉、超脱。逸脱はどうも座りが悪かった。 超脱、これだ。

 ネット、いろいろ。

《 美術史はその時代の或る傾向を〈選抜〉し〈代表〉させることで、その時代の美術家たちが類同的な欲望を抱いていたかのように 誤解させてしまう。現実には、いかなる時代においても作家たちの欲望はさまざまである。 》 中島 智
 https://twitter.com/nakashima001/status/876341563843948544

《 「共謀罪」「加計」「PKO日報」 疑問残しきょう国会閉会 》 東京新聞
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201706/CK2017061802000117.html

《 ドイツ第三帝国でも密告が奨励されたが、怨恨や事実無根の訴えが相次ぎ、当局が、根拠の無い密告を抑制しようとした程。 ホロコーストに加担したのも一般市民だった。人間の悪意を解き放ち、それに基づいて統治されたのが第三帝国。 日本もそうなるのか。止められるのは主権者だけ。 》 春橋哲史
 https://twitter.com/haruhasiSF/status/875968008534937601

《 「NHKしぐさ」:
  1. 後戻りできない段階になってから「何が問題だったのか」としたり顔で論じ始めること。
  2. 単に「報道解禁」を指すこともある。 》 Hideyuki Hirakawa
 https://twitter.com/hirakawah/status/875327259959152640

《 一般人認定試験、来年度実施を検討 「共謀罪」成立受け  》 虚構新聞
 http://kyoko-np.net/2017061601.html

《 世の中には腹は減るが体重は減らない人と、腹は減らないが体重が減る人がいるようだ。いずれにせよ蔵書は増え続ける。 》  舞狂小鬼
 https://twitter.com/okiraku_k/status/876068139238174723

《 Red Sprites over The Channel 》 vimeo
 https://vimeo.com/221240479
 レッド・スプライトは超高層で生じる雷に似た赤色の発光現象。英仏海峡で生じた事例。

《 アベノミクス(全日本大晋災)の凄まじい破壊力 》

《 これからは景気回復していたかどうかは、閣議決定で決まることになる。 》

《 「閣議決定した」といえば、どんな大嘘も真実として扱います、と閣議決定しました。 》