夏祭り中日/象徴思考

 祭りの後はゴタゴタが起るのはある意味必然。昨夜は広小路交番に三台のパトカーと覆面パトカーがサイレンを鳴らして集結。

 昼前、友だちを迎えに西へ歩いていくと、交差点脇に正面衝突の軽ワゴン車と小型乗用車。双方とも前面が大破。交差点の角にガラス片らが散乱。 あれま。
 夕方を迎え大通りは若者、子ども、バカモノが雲霞の如く湧いてくる。例年の光景だけど、シャギリのリズムとともに血が騒ぐ。浴衣の子が多い。 ああ、声かけてえ〜(鏡を見ろ)。

 この公開された日録は、その時時に思い浮かんだことがらをとりあえず記しておく目的で書いている。他者が読むという可能性によって、  私的恣意的な記述に陥ることから免れる効果を考えている。考えがまとまることがやたら遅いので、数日また数週間経ってから、ああ、と ある程度まとまる=かたちになる考えがよくある。その考えだって当然大したことではないけど。で、一昨日話題の三木成夫『内臓とこころ』 河出文庫2013年初版で付箋を貼らなかった箇所が昨夜から気になった。

《 よく、だれそれはなにに似ている、といって、その面影を他のものにたとえることがあります。ふつう引き合いに出されるのは、顔の知られた 人間か動物ですが、時には植物から岩石までが出てくる。こんな時、そのたとえがピッタシであれば、ほんとに両者のおもかげは完全に 重なり合うものです。いま申しました「根源の類似」がそこにあるわけですが、こうしたたとえを「象徴」と、ふつう呼んでいます。(中略) ひとつの思考形態というわけですが、クラーゲスは、この思考形態をズバリ「象徴思考」と名付けた。 》 135頁

《 だいたい人間の思考と申しますと、あとでも述べますが、例の抽象的に把握する「概念思考」のことをいいます。 》 135頁

 私は概念思考、論理的思考がまことに苦手。上記引用の流れからすると、苦手ではない象徴思考は幼児に特徴のもの。大人になりきらないまま、 私は前期高齢者か。

《 大和民族は、まさに世界に冠たる象徴思考の民族です。かれらはとくにこの「ヒビキ」を大切にします。 》 136頁

 空海の『声字実相義(しょうじじっそうぎ)』にあることば。

《 五大にみな響きあり、十界に言語(ごんご)を具す、
  六塵(じん)ことごとく文字(もんじ)なり、法身(ほっしん)はこれ実相なり。 》

 ヒビキといい響きといい、それは共鳴、共振のことでもある。これに私は生動を加えたい欲望にかられる。気韻生動の生動、手元の辞書では 「絵などで、気品がみちあふれていること。」と簡単に書かれているが、それの根底には共鳴、共振、響きという言葉で象徴される宇宙的リズムが 潜んでいればこそだと思う。そんなことを思ったのは、絵において最も重要なことは、宇宙的リズム〜共鳴、共振、そして響きがあるか否か、 であると思うから。よってそれが判然とわかるデッサンや線描画に、絵の筆触に、私の関心は集中する。上手下手を超えてその描線が生きているか。 そこだけが、絵に対する私の最大の関心事といえる。以前は描線、筆触に瑞々しい生の息遣いを感じられるか否かで、作品の良し悪しを判断してきた。 最近はそこに宇宙的リズムを感じられるか否かまで進展してしまった。こうなるとどこか眉唾な雰囲気が出てくるが。宇宙を描けばいいというものでは、 当然ない。論理的思考の苦手な私は、制御が効かず、論理から逸脱というか、指先が勝手に走ってしまう。私は絵画を美術史に則る概念思考ではなく、 直感と直観そして象徴思考で認識するクセがある。
 こんなことを延々と書いたのは、尾形光琳の『扇面貼交六曲屏風一双』の中の一扇面「一富嶽圖」に驚嘆したから。10日に記した『光琳派畫集』審美書院 明治36(1903)年初版に収録された多色摺木版画で知った。13日に記した『文人畫三大家集』審美社 明治42(1909)年初版収録の渡邊崋山「寒林富岳圖」 とは作風がまるで違うが、富嶽(岳)圖の双璧をなす。だが描き方がまるで違うのだ。渡邊崋山は写実的。尾形光琳はデザイン的というか、豪胆な筆遣い。 それなのに、どちらにも押しも押されもせぬ品格がある。傑作だろう。ま、実物を実見していないから、木版画の技術に目くらまされていることもあろうが。 ならばそれはそれで木版画師の秀逸な技を称賛すべきだろう。それはもかく、双方から宇宙的響きといったことを感じる。それは、あるいは勘違い、 思い過ごしかもしれないが、一昨日14日の「四季草花下絵和歌巻」俵屋宗達本阿弥光悦の引用ゆえ。再掲。

《 下弦の月が秋の草花と一緒に描き出されている。植物の原形質には”宇宙の「遠」が居合わせている”というが、大小宇宙の共振を、 いわば茶飯事として受け止めてきたこれら作家たちのすさまじい内臓波動に、いったい現代人はどこまでついてゆけるのか……。 》
 https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/originals/96/26/b9/9626b95f3c819a8fb84f1e744da64330.jpg

 ネット、いろいろ。

《 【終戦の日】「日本が失敗するパターン」とは 歴史家・磯田道史さんと近現代史をひも解く 》 HUFFPOST
 http://www.huffingtonpost.jp/2017/08/14/michifumi-isoda-01_n_17754754.html

《 今治市は市長は取材や僕たちに会うのを恐れて廊下にも出てこない。加計孝太郎に公開質問状を出したけど、完全無視。

  国会では何を聞いても、記録にない、記憶にない。

  そもそも加計孝太郎は96億円も出す今治市民の前に、一度も顔を出してない。そんな人間たちにまともな大学が作れますか? 》  黒川敦彦@今治で加計問題追及中
 https://twitter.com/democracymonst/status/897234182497214464

《 サッカーのコロンビア代表のハメス・ロドリゲスが6年半連れ添った妻と離婚。その原因となったのがロシア人ヌードモデルの ヘルガ・ラブケティ(25)との不倫。「彼女に好きだと言われたらどんな男も断れない」と現地で言われており、どんなもんか見てみたら 予想以上に断れなかった。 》 ゴッホ
 https://twitter.com/goph_/status/897077516195700738
《 はじめから、成功者は誰もいません。きっと時間もかかります。しかし誰もが「無謀」から、第一歩をはじめるものなのです。 》 高城剛
 https://twitter.com/takashiro_bot_/status/897351620840669186

《 コミケ“降臨”で好感度上昇 叶姉妹オタク文化が共鳴したワケ 》 ORICON NEWS
 http://www.oricon.co.jp/special/50216/

《 「とう」と「もろこし」はどちらも「唐」だから、「とう・もろこし」はTO・TOだ。つまり、とうもろこしは便器だ。 》 いかふえ
 https://twitter.com/ikafue/status/897072814250840064

《 Facebookに「友達」のほかに「義理」っていうステイタスほしい。「形だけ」とか。 》