「真実でも事実でもなくて切実」

 祭りは終えた。映像で振り返る。

《 さて、三島大祭り最終日です!
  雨降らなくて良かったけどアチ〜(^^;; 》 オレンジ村
 https://twitter.com/web89019725/status/898112818217598976

《 「みしまサンバパレード」(復路) 2017 08 17  》
 https://www.youtube.com/watch?v=pMUFcgKvAcg

《 三嶋大祭り「当番町山車競り合い」2017 08 16  》
 https://www.youtube.com/watch?v=uJTGsfywmw8

 昨夕届いた、横浜から見に来た女性からのCメール。

《 今、三島駅です。流鏑馬も見れました。穏やかな賑やかさで、お祭りを満喫しました。 》

 三島の祭りの特徴は上記メールだなあと思う。シャギリ囃子、三島農兵節、みしまサンバ。どれも市民が主体、主役。三つとも多くの町内会 (自治会)、団体が参加して、生きのいい技、表現を披露しようと練習に励んでいる。けれども他の自治体の祭りとは違って、そこには競争がない。 お主、やるなあ、おお、カッコいいなあと感心はしても、それ以上ではない。皆がそれぞれの工夫を披露して愉しんでいる。それがメールに如実に 反映されている。テレビ東京の紹介で三島を「地味」と呼んだのもうなずける。それでいいのだ。
 昨日日録を上げた後、買いものに出ると、赤ふん一丁だけの若者が人混みの中を走っていった。なんと物好きな。買いものの帰り、その若者は チョッキのような一枚の上着を着て露天商の店でかけ込んでいた。誰もそれを注視しなかったし、その時も。前を歩いている男はタイガーマスクの コスプレ。こうなると、来年は目立ちたがり屋が増えるかも、と楽しい予感。ま、私は浴衣女子で十分。それ以上は求めない。お、忘れるところだった。 昨日午後、祭りの時はバカ混みなので見送っていた三嶋大社の境内へ友だちとへ入った。神池の西にはお化け屋敷。昭和のまんま、だみ声の口上がいい。 「さあ、笑えるお化け屋敷だよ」。しばし聞き惚れる。

 「写真が写すのは、真実でも事実でもなくて切実だ」という荒木経惟の言葉をネットで知った。これは効く。写真を絵画に替えると。

 絵画が写すのは、真実でも事実でもなくて切実だ。

 誠実ではなく切実。美術作品(と呼んでいいのか疑問だが)の多くに誠実を感じる。が、その誠実にも濃淡があり、誠実を装っている不誠実も ずいぶんある。制作している本人がその制作態度を誠実だと勘違いしていることも。私は、作品に誠実に向き合うという態度表明に不信感を抱いている。 今はまだ他人を納得させられる適切な言葉を有していないが。
 そんな私は、上記荒木経惟の言葉に目を見張った。こういう視点があるのだ。平面が裂けて影が出来、峡谷になったような。切実といば。

《 むしろこの小説の試みが切実なものであったことが証明されるかのようですらある。 》 武田砂鉄「論男時評」
 http://wezz-y.com/archives/49788

 ネット、いろいろ。

《 日本の林業は「成長産業」、若者比率上昇など驚くべき状況になっていた 》 ビジネス+IT
 http://www.sbbit.jp/article/cont1/33923

《 ネッツトヨタ広島は創立50周年を記念して、のん直筆サイン入りグッズなどがもらえるSNSハッシュタグキャンペーンを開催します! 》
 http://netz-hiroshima50.jp/campaign.php

《 村上隆が考える、陶芸と現代美術の関係性とは? 》 Casa BRUTUS
 https://casabrutus.com/art/52043

《 表現規制の一例として、天保の改革で浮世絵の色数が制限されたためできた「藍摺」について調べたら、「禁止令のおかげでこれまでにない美が 誕生した」みたいな寝言こいてる学者センセーがいて絶望した。この絵の創り手たちが悔しくなかったと思うのか。 》 芦辺 拓
 https://twitter.com/ashibetaku/status/898118331143565313

《 そうか。戦死したかたがたを英霊と呼び、国を守るために犠牲になったご先祖だぞ敬え!って言うわりに、 戦地から生還したかたがたが戦争体験を語るのを嘘つき呼ばわりしたりして、何なんだろうと思ってたけど、戦死したかたがたは喋らないからだ。 糸井重里の、犬は告発しないから大好きっていうあれだ。 》 リプ全部見えてない紙魚エビ
 https://twitter.com/bookfishswim/status/897750099257827328

《 閣僚が一人として8月15日に靖国神社に参拝しなかった今年は、靖国神社にとって、あるいは靖国問題にとって、大きな転換点なのかもしれない。 確実に関心は薄れてきている。 》 島田裕巳
 https://twitter.com/hiromishimada/status/897988691074752513

《 これは重要な指摘だと思う。やはり、戦地に行った世代が大半亡くなったり、弱ったりしていることが大きいのだろう。その意味では、 靖国問題というのは当事者世代の問題であって、その後の世代は外野でしかなかったということだ。 》 清水高志
 https://twitter.com/omnivalence/status/898052809173553152

《 時間の形式、その制作と方法 》 上妻 世海
 http://ekrits.jp/2017/08/2353/

《 「靴が減ってるんじゃねえ。靴が減るってのは、六足が三足になったとかそういうやつだ、おめえの言ってるのは、靴底が減ってるんだろ」 「そういうのを減り靴ってんだよ」 》 いかふえ
 https://twitter.com/ikafue/status/898107558048571393