秋が降りてきた

 昨夜は義理用で九時過ぎに出かけ、日付が変わって帰宅。目覚ましを少し遅らせたけど、いつもの時間に目覚める。体内時計が働いているのかな。
 台風一過、天気晴朗なれども風強し。洗濯物は内干し、お掃除。昨日は午後も夜も義理用で外出。きょうは何もなし。気が抜ける。しかし暑い。暑くなる前に 自転車でお買いもの。ブックオフ長泉店で一休み。加藤周一『日本人とは何か』講談社学術文庫2011年52刷、池内紀ほか編『日本文学100年の名作 第10巻  バタフライ和文タイプ事務所』新潮文庫2015年初版、『年刊日本SF傑作選 結晶銀河』創元SF文庫2011年初版、計324円。ふう、暑い。
 午後昼寝。清澄な陽射しを受けて長い影が延びている。晩夏は台風とともに去る。秋が忍び寄る。いや、あからさまに秋が降りてきた。初秋だ。

 椹木野衣『震美術論』美術出版社2017年を少し読む。「震」は震災の震。戦時中には多くの地震があった。

《 私は、当時の日本の戦局を正しくとらえるためには、この時期が地震の旺盛な活動期にあたり、国を揺るがすような甚大な震災や地殻変動が連鎖していたという、 新たな認識を得る必要があると考えている。 》 「再考「悪い場所」(前編)」28-29頁

《 日本列島での「震災」の頻発度は、1948年の以前と以後、1995年の以前と以後を境に大きく様変わりしており、この地質学的断絶と戦災からの復興・ 冷戦下の高度成長・バブル経済に代表される高度消費社会の到来が、ほとんどそのまま重なっているのである。両者の並行は、はたして偶然なのだろうか。敗戦国 日本の復興と再生は、日本列島をめぐる地質学的な「地面の平静」と無縁ではなかったのではあるまいか。奇跡とまで呼ばれた日本の復活が、アメリカという傘の下の 安寧だけで可能になるものでは到底なかろう。内なる国土の平穏なくして、日本がこれほどまでの経済大国になることは、よもやありえなかった。 》  「再考「悪い場所」(前編)」31頁

 これは気づかなかった。斬新な着眼点だ。ぐいぐい惹き込まれる。

 ネット、いろいろ。

《 それに文庫って消費品にしては耐久性がありすぎて、何十年も保ってしまう。だから今は古い文庫本そのものにも古本的価値が出てきた。 ますます単行本の価値がわからなくなってしまった。 》 太田忠司
 https://twitter.com/tadashi_ohta/status/909610264420507648

 十代の時、老眼でも読めるように、と活字の大きな単行本などを買っていた。前期高齢者の今、創元推理文庫を裸眼で読んでいる。嬉しいハズレ。

《 広島呉市の方言が懐かしい「この世界の片隅に」をビデオ鑑賞。玉音放送を聴いて「広島長崎に新型爆弾が落ちたし」と呟く義父母と 「なんで暴力に屈しなきゃいけないんだ」と憤る主人公。そう、暴力容認イケイケ派は簡単に暴力に屈する。戦争推進を煽った国粋主義者たちは敗戦を機に アメリカに寝返った。 》 中島 智
 https://twitter.com/nakashima001/status/909351748824735749

《 連載 田中功起 質問する 14-5:高橋瑞木さんへ3 》 ART-iT
  http://www.art-it.asia/u/admin_columns/sSJ0jeoOnFbQKY4cNgUf/

《 なんのための解散か。安倍の安倍による安倍のための保身選挙。萎える。 》 豊崎由美
 https://twitter.com/toyozakishatyou/status/909623246986739713