色川大吉『日本の歴史21 近代国家の出発』中央公論社1980年45刷を少し読んだ。
《 この自由党は、十四年の政変で政府を追いつめた都市反対派の主力を包含していない。 》 「自由党は抵抗する」 256頁
《 そのため、自由党がやがて内部の弱点からどんなによろめきつづけることか。
しかし、そうはいえ、歴史の流れを巨視の眼をひらいてみれば、幕府が倒れてわずか十四年にして、全国的政治運動を指導しうる一大国民政党を樹立しえた ということは、わが国の民衆運動史にとって、まことにおどろくべき進歩、画期的なできごとだというべきであろう。 》 「自由党は抵抗する」 257頁
《 慶応二年(一八六六)の最大の規模と頻度をほこる一揆・打ちこわしの民衆蜂起でさえ、その分散性のために各個撃破の運命をまぬがれることはできなかった。 》 「自由党は抵抗する」 258頁
《 これが、明治十五年六月三日の、集会条例の改悪となってあらわれた。(中略)そのねらいは、第一に、全国にある各種政社を、社則・社員名簿から集会場に いたるまで届け出させ、許可制とし、警察官の自由な干渉権をさだめ、これにこたえないものは禁止するというところにあった。 》 「自由党は抵抗する」 269頁
《 第二のねらいは大政党の手足を切断することにあった。 》 「自由党は抵抗する」 270頁
《 十四年の政変のときにも、舞台裏で大きな役割を果たした外人顧問の力が、ここでも井上毅(こわし)を通じて浮かびあがった。
総じて明治初期の政権は、自分たちの力の不足をつねに外人顧問の力でおぎなってきた。 》 「自由党は抵抗する」 270-271頁
《 その意味では、わが国の民権運動は、ほとんどみずから発明し、みずからの経験に学びながら、政府の直接の国際的支援を背後にもつ集中的な権力と、自力で たたかったものということができる。 》 「自由党は抵抗する」 272頁
《 わが国が十九世紀のきびしい国際条件のなかで独立国として生きのびようとするなら、避けることのできない至上命令として──。
その第一が資本主義化の要求である。そしてさらに、それは近代的な軍事制度・政治制度の採用として強制された。このとき、明治政府も人民の側も、 欧米近代列強に対抗するためには、嫌応なしに近代国家の政治形態、すなわち中央集権的国家機構とともに、「立憲制」を採用しなければならないという外圧に 直面していた。自由民権運動が比較的容易に「国会開設」の約束を政府から奪いえた理由のひとつもそこにある。 》 「自由党は抵抗する」 274頁
《 このとき、政府の先頭に立って民権弾圧を指揮していたのは山県有朋中将であった。 》 「内務卿山形有朋」 298頁
久しぶりの気持ち良い晴天。この機を逃すな。風が強いので洗濯物も布団もよく乾く。せっせとお掃除。雨の日はねえ、する気が起きない。雨の日もあれば晴れの日も ある。それにしても明治時代の庶民は生きにくかっただろうなあ。いい時を過ごしてきた。
ネット、いろいろ。
《 常にフットワークの軽いノリの人間ではいたい。特に下の世代に対しては。笑 》 木下斉
https://twitter.com/shoutengai/status/920409540335505408
頭に比例して足も軽くありたいが。
《 事物のなかに残存する「他なるもの」にコンタクトする方法、すなわち「私」を越えて触れるための方法は一つしかない。それは対象に「私」を語らせる 自己表現からでて、逆に「私」を対象が自らを語るためのメディウムにすることである。技芸 art とはその技法にほかならない。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/920365772169388032
《 枝野代表「狭い日本国土の中に長期にわたって住むことができない場所を作ってしまった。また作るかもしれない。それを加速をさせる保守がどこにあるんですか。 ふるさとを守る。どうしたら一日も早く原発をやめられるか、そのために最善を尽くすのが、本当の保守です。」 》 立憲民主党
https://twitter.com/CDP2017/status/920438530375081984
《 核戦争、火山噴火、地震、病原菌、気候変動。SFのようですぐ身近にある恐怖。でもこれから乗る満員電車も同じくらいおそろしい。 タレブのいう「反脆弱性」が必要。ヒトにも世界にも。 》 渡邉英徳
https://twitter.com/hwtnv/status/920420357529415681
《 まったく関係ないことだが、ツイッターをチラッとのぞいたら、「男も女も「どんな仕事をしているか」でしか自尊心を持てない社会で子どもが減るのは 当然ラジよね」というツイートがあった。なかなか鋭い。 》 遠藤哲夫「ストーリー(物語)の消費。」
http://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2017/10/post-904c.html
《 娘「お母さん寝る前のお話して」
母「京極夏彦の『絡新婦の理』」
娘「うん」
母「あなたが蜘蛛だったのですね」
娘「麻耶雄嵩風に」
母「あなたが蜘蛛だということは最初からわかっていたさ。わたしは銘探偵という種族の中ではエリートだからね」
娘「zzzz…」 》 tokyo-zodiac
https://twitter.com/machodolagon/status/919949922308198400