『メイキング』三

 ティム・インゴルド『メイキング  人類学・考古学・芸術・建築』左右社2017年初版を少し読んだ。

《 世界の構造(大分前に完成したかのように人類が思いこんでいる、過去の世界の構造のことではない)における本質的な関係は、物質と形式のあいだにはなく、 「諸力」と「物質」のあいだに存在する。 》 「第三章 握斧をつくること」 102頁

《 つくることは旅をすることであり、つくる人は旅人なのだ。彼の活動の本質的な性格は、連結することではなく、流れていくことだ。 》 「第三章  握斧をつくること」 103頁

《 人間の活動は、いつも夢をつかむことと、物質をわがものにすることのあいだでバランスがはかられる。デザインとつくることの関係性は、希望や夢を 引き寄せることと、物質的な束縛への抵抗のあいだの緊張にあるのであり、認識的な思考と機械的な執行のあいだの対立にあるのではない。それはまさに想像力の 広がりが、物質の抵抗に出会う場であり、野生の力が、人間の住まう世界の手つかずの周縁と接触する場なのである。 》 「第五章 明視の時計職人」 160頁

 ネット、いろいろ。

《 チンポムが昨年〜今年にかけて歌舞伎町と高円寺で開催した展示の記録集。椹木野衣さんは、町の人たちと信頼関係を作り、自力で交渉するなど、 彼らが歩んだ企画への道筋を評価し、「生きていくための野生を失わない限り、人はどこにでも道を切り拓く」: 》 朝日新聞読書面
 https://twitter.com/asahi_book/status/927036399370383370

 五輪真弓「野生の涙」を聴く。三日に書いた一文。

《 また思いつきは美術家中島智の「文化のなかの野生」、小説家古川日出男の「野生の文学」へとつながってゆく。 》

《 というのは、褒めてほしいだけならイベントや展覧会などやる意味がないのである。当事者には見えない、どんな異見、批判があって、 それを今後いかに活かすかを考えないイベントなら内輪でやればよい。たとえば地域アートなら、積極的非参加者たちにアンケートをお願いすべきなのである。 》  中島 智
 https://twitter.com/nakashima001/status/927200310195404800

《 奇想の作家・足穂、なお強い引力 没後40年、魅力探る 》 京都新聞
 http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20171105000058

 本棚の稲垣足穂一千一秒物語新潮文庫1969年初版は、山本美智代さんの装幀か。彼女は、東大全共闘山本義隆氏の奥さん。

《 実はCDが売れてないのはメジャーだけ!? 万単位の人が押し寄せ、CDを買い漁る、音系・メディアミックス同人即売会[M3] 》 藤本健
 http://www.dtmstation.com/archives/52005452.html

《 パケット通信量の「ギガ(が)やばい」という人は、より残パケットが少なくなってくると「メガ(が)やばい」となり、危機感を表す単位として「ギガ」よりも 「メガ」が上になるような事態になったりするのだろうか。 》 T屈男
 https://twitter.com/taikutumasa/status/927019840761556992

《 ゴルフ「外交」じゃなくて「社交」でもなくて、単純に「接待」だよね。 》 すずき かおり
 https://twitter.com/kaori_2012/status/926785606981632001

《  歴史学者磯田道史
  生まれて初めてのデートで博物館行って
  展示物について解説してたら
  周りのお客さんがイヤホンガイドより面白いって集まりだし
  お終いには拍手まで巻き起こり「面白いから付き合って」って言われ最終的に結婚した話
  「ヲタクの考えた最強デート」過ぎて羨ましすぎる 》 ogi
 https://twitter.com/ogicure/status/927023817096011777

《 つまりオジサンが使い始めるとブームが終わる 》