ポスト・ポストモダン

 最近目にする言葉、ポスト・ポストモダン。訳せば後・近代後か。椹木野衣『後美術論』を連想させるな。ポストモダンは何やら胡散臭い気がして縁がなかった。 時代の境目なのだろう、今年は思想書哲学書に惹かれ読んでいる。意気込んで読んでいるが、理解にはほど遠い。けれども知的刺激に満ちている。面白い。視野が ぐっと拡大する。気づかなかったことに気づく。それがなんとも気持ち良い。昭和の時代どことなく感じていた某思想、某哲学への違和感の理由が、最近腑に落ちる。 わからないことはわからないままに置いておく。違和感は違和感のままに。心身は正直。

 昨日は強風で行かなかったが、大岡信ことば館がプレミアム・フライデーで入館料が半額五百円だった。明日で閉館なのだから、明日まで続ければ、と思ったけど、 ま、行かんな。無料なら行く。前もって自転車置場を探したが、駐車場しか見当たらなかったので気持ちが削がれた。
 昨日とはうって変わって穏やかな陽気。自転車でブックオフ沼津リコー通り店へ行く。『谷崎潤一郎随筆集』岩波文庫2004年21刷、中里介山大菩薩峠』1,2,3 巻、ちくま文庫1999年6刷、1999年6刷、1996年初版、矢崎存美『食堂つばめ7』ハルキ文庫2016年初版、計540円。『大菩薩峠』は第7巻まであったけど、読みたいのは 3巻まで。版数を見ると、多くの読者は二巻目で息切れかな。三冊とも読まれた形跡はない。筑摩書房の栞が二つ。一つには「で、あなたは読んだの?」。
 マンガがベストセラーで話題の吉野源三郎君たちはどう生きるか岩波文庫2011年65刷を取り出す。初刊は1937年。八十年後に再び話題になるとは。良いモノは 再浮上する。数年前に読んだ。良い読後感。

 新聞記事で歌人松平修文氏が23日に亡くなったことを知る。参加予定の明日の出版記念会は、先だって急遽中止になったが。まさかの訃報。合掌。
 歌集『トゥオネラ』についての拙文。
 http://d.hatena.ne.jp/k-bijutukan/20170609
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E5%B9%B3%E4%BF%AE%E6%96%87

 ネット、いろいろ。

《 辺野古反対派に国際平和賞 「不撓不屈」闘争を称賛 》 東京新聞
 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017112501001135.html

《 共同通信は記者もデスクも不勉強。「再稼働審査」ではない。正確には「(規制基準の)適合性審査」。フクイチと同型云々も本質ではない。 型が違えば安全だとでも言いたいのか。 「東海第2原発、安全対策費倍増 延長申請、再稼働に課題」 | 2017/11/24 - 共同通信 》 春橋哲史
 https://twitter.com/haruhasiSF/status/934180241773281280

《 昨日、街から公衆電話がまったく消えたことに今さらながら驚いたがCDだっていつまで存在してるものやら。アナログレコードは一夜にして CDに強制的に切り替えられた。CDが終るその日。LPから連綿と続いたコンセプトアルバムの概念は一旦消滅するだろう。吉と出るか凶と出るか。 明日は誰にもわからない。 》 offnote
 https://twitter.com/offnote_info/status/932701040176136192

《 世界中をゆっくり旅しながら考えると、お金を持っていることと人生を楽しむことは別だと感じます。そこに僕は未来があると思ってるんですよ。 》 高城剛
 https://twitter.com/takashiro_bot_/status/934202039369842689

《 (おかしい‥‥今日は一滴もアルコールを入れないまま夜九時を過ぎた‥‥このまま飲まずに一日を終えられるかもしれない‥‥明日雪が降るかもしれない‥‥  》