『光は見えるか』

 画家の上條陽子さんから田川市美術館で六月から七月にかけて開かれた『光は見えるか 上條陽子とパレスチナの子どもたち』展の図録を恵まれる。 上條さんの展示品には、K美術館で2002年に展示した『記憶の塔』2000〜2016年も。
 http://web.thn.jp/kbi/zakki3.htm
 http://web.thn.jp/kbi/kioku.htm

 2001年夏、パレスチナの難民キャンプで絵画指導をした後の作品は、紙の切り貼りは同じだが、それまでの色彩豊かなものから一転、黒系統を基調にした作風へと 劇的に変化した。その黒く錆びた鉄板のように見える(実は複雑な色調からなる)作品は、最近作の「壁」「難民」「ボタ山’17」では一層豊かな奥行きを見せ、 魅了される。実物を前にしたら、胸の奥底にぐっと迫ってくる、突き上げてくる情動を予感する。そして「武器よさらば」はその情動を包括するような広がりを見せる。
 図録掲載の上條陽子「光は見えるか」の結び。

《 パレスチナの悲劇的な長い難民生活を考えると胸が痛む、パレスチナ人への人権侵害、自由のない束縛された状況、人間の尊厳すら守られていない生活がこれ程 長く続いていることに、世界のリーダー(指導者)達が何故解決できないのでしょうか。一人一人皆同じ人間として彼等の気持ちを少しでも理解して作品にしたいと 思っております。 》

 昨夜はスーパームーン。とても明るかった。寒くてすぐに室内へ。
 昼過ぎ、東京へ。明治記念館での「第37回緑の都市賞」、「都市緑化機構賞 市民協働部門」受賞グラウンドワーク三島。授与式に出席。

 ネット、いろいろ。

《 「リズム」のことを日本人は「律動」と翻訳した。「ビート」は「鼓動」だ。翻訳した人は本当にすごいと思うな。「リズム」や「ビート」という外来語では、 どうしても抜け落ちてしまう「動」の感覚をきっちり補って伝えている。そこがすごい。 》 鹿子裕文
 https://twitter.com/yorehen/status/936856899709911040

 律動と鼓動。美術作品を鑑賞するときにも使える。律動になり損なった率動作品、鼓動から外れた小動作品はゴマンとある。

《 美術で「芸大から医学部へ」 学生を激変させた「対話型鑑賞」とは? 》 AERA dot.
 https://dot.asahi.com/aera/2017113000040.html?page=1

《 原発新増設は書類上だけの存在になるだろう。経産省が進めているのは「大東亜戦争」。敗北が続き、戦線が後退する中で「聖戦完遂・勝利を確実に」と 叫ぶに等しい。廃止措置三兄弟(フクイチ・もんじゅ・東海再処理施設)と、六ヶ所再処理工場の稼働見通しが立たない現実が経産省を追い詰めていくだろう。 》  春橋哲史
 https://twitter.com/haruhasiSF/status/937450998586417152

《 産業用ロボットより、残業用ロボット。 》 デーモンまぐれ
 https://twitter.com/Demonmagure/status/936528674915942403

《 考え事をしてる子と、ボーっとしてる子の違いは、「口が開いてるか、閉まってるか」だ。 》