開戦記念日

 翻訳本を開いたが、文章にいまいち乗れず後回し。白一色の装幀が印象深い松岡正剛『擬( MODOKI )』春秋社2017年初版を手にする。副題「『世』あるいは 別様の可能性」。冒頭から惹き込まれる。

《 社会にはいろいろな継ぎ目があって、この継ぎ目にかかわるところには人知をめぐる「ゆるみ」というものがあり、手続きの「ぐあい」というものがある。 》  「第一綴(てつ) 抱いて/放して」 6頁

《 ぼくには、世の中は首尾一貫を求めすぎてつまらぬ社会を量産してきたとしか思えない。
  なぜ、そんなふうになってきたのか。そこが大問題なのだが、一言でいえば「世界は合理的にできあがっている」というふうに信じられてきたからだ。 》  「第一綴 抱いて/放して」 6頁

《 いつのころからか、ぼくは普遍的なことを自慢する連中に警戒するようになっていた。 》 「第一綴 抱いて/放して」 7頁

《 いささか異議申し立てもする。「ほんと」は「つもり」よりもほんとうなのかを問題にする。 》 「第一綴 抱いて/放して」 12頁

 こんな文言を読んだら、ま、読み進めたくなるね、私は。

 曇天で気温が上がらない。家こもり。
 昼過ぎ、台所のシンク(洗い槽)の上の明かりをご近所の電気屋さんに取り替えてもらう。わ、明るい〜。年をとると手元にもっと明るさを欲しくなる。

 ネット、いろいろ。

《 Twitterユーザーの呼びかけで正体判明! 謎の巨大観音像写真から始まった歴史ミステリーに「鳥肌立った」「集合知の勝利」 》 ねとらぼ
 http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1712/07/news143.html

 ツイッターで知り、気になっていたもの。判明してよかった。

《 「死んでも舞台を下りるかってえの」 大正生まれの漫才師・内海桂子の意地 》 伊勢華子
 https://news.yahoo.co.jp/feature/826

 見に行きたくなる。

《 アパホテルが満足度ランキングで1位と最下位、評価真っ二つの怪 》 日経デジタルマーケティング
 http://business.nikkeibp.co.jp/atcldmg/15/132287/112900416/

《 ミステリーの話をしていて、ハードボイルドのことにふれたら、その言葉を初めて知りましたという学生の圧倒的な数に驚愕した、今日の文学講義でした。 》  風間賢二
 https://twitter.com/k_kazama/status/938701345816588288

《 専門知識に対する憎悪と反感がなぜ広く深く共有されているのかはいつも不思議に思っている。「本当に頭のいい人」という設定を好み専門知識に基づく仕事に 正当な対価を支払うことへの嫌悪を抱き実体験による直感的理解をことさら讃美する様子はそこかしこで見られる。 》 中野善夫
 https://twitter.com/tolle_et_lege/status/938913083333808128

《 ホラー的恐怖というのは記号的である。すなわち記号からはみ出した剥離にたいする不気味さにほかならない。だが、芸術が(結果として)生起させる 剥離は、むしろ記号的現実がもつ不気味さを逆照射してしまう効果がある。この怖さのほうが、対象化された/他人事化された不気味さよりも数段怖い。 》  中島 智
 https://twitter.com/nakashima001/status/938617548240596992

《  なんか天皇陛下が退位するって宣言してからガタピシしてきたな。
   相撲は増長するわ、神社は荒れるわ。
   来年は大丈夫か。 》

《 「侵略戦争全敗の日本」 》