『死者の書』

 折口信夫(しのぶ)『死者の書』を読んだ。古文調の文章をどこまで読みこなせたか心もとない。

《 山の躑躅の色は、様々ある。一つ色のものだけが、一時に咲き出して、一時に萎む。そうして、およそ一月は、後から後から替った色のが匂い出て、禿げた岩も、 一冬のうら枯れをとり返さぬ柴木山も、若夏の青雲の下に、はでなかざしをつける。その間に、藤の短い花房が、白くまた紫に垂れて、老い木の幹の高さを、せつなく、寂しく見せる。下草に交って、馬酔木が雪のように咲いても、花めいた心を、 誰に起こさせることもなしに、過ぎるのがあわれである。 》 「十六」

 泉鏡花幻想小説を思わせる描写が目を惹く。若い時に読んだら途中で投げ出していた気がする。今回読もうと思ったのは、東京新聞17日(日)の読書欄から。 鈴木貞美『『死者の書』の謎』作品社への安藤礼二の評を読んで。

《 『死者の書』のもつ難解さは、奈良時代を舞台にした歴史小説でありながら、内容的には事実と虚構が入り混じり、形式的には、語り手も場面も人称や 時間の関係を無視するかのように自在に転換していくといった点に由来する。しかも折口の私的な思い出までが秘められているというのだ。(中略)しかしながら、 著者と評者の折口観に関しては、無視し得ない隔たりが存在している。(中略)とはいえ、著者が説得力をもって提示してくれた、『死者の書』を、ジェイムズ・ ジョイスの『ユリシーズ』を凌駕するような「小説ジャンルを超えたジャンルの総合」、国際的に比類のない「総合小説」とする評価には深く同意する。 》

 そこまでは読み込めなかった。

 昨日の記事の続報。東京新聞朝刊、一昨日の川勝静岡県知事の発言を受けて豊岡三島市長の発言の記事から。

《 「JR駅南口の再開発知事発言に『戸惑う』」

  豊岡市長は再開発事業ついて市議会や地元住民に説明し、ホームページでも情報を公開してきたとして、「地元の理解は大方いただいている」と主張。 》

 私の調べた範囲では誰も知らなかった。誰か検証してみないかな。

 ネット、いろいろ。

《 来日したバノン氏の発言をNHK含め垂れ流す一方で、バノン氏を”呼んだ”JCPACと言う団体には幸福実現党人脈と産経グループが関わっており、 また百田氏や田母神氏、そして現役外務副大臣佐藤正久氏も参加していた事を報じない。日本国民は「日本で何が起こっているかだけが分からない」状態。 》  田川滋
 https://twitter.com/kakitama/status/942913270163243008
 http://jcpac.org/speakers/

《  なぜ各党(改憲反対野党まで)が具体案を持ち寄らねばならないのか?何かの必然性があるなら改憲すれば良いし、無理にも集めて改憲する理由こそ無い。 だから「改憲ありき」と言われるのだ。
  これについては「反対ありき」などではない。 》 清水 潔
 https://twitter.com/NOSUKE0607/status/943288688863191040

《  うるせえ
  東京いつまでパンダの話してるんだ
  和歌山のアドベンチャーワールド見てみろよ
  1〜2年に1回は赤ちゃん生まれてるぞ
  全国放送で東京ローカル番組やめようぜ 》 若草
 https://twitter.com/_wkks/status/942909075129430016

《 まぁ前から言っているけど最大の詐欺集団だよね.日本国政府. 》 Kazuharu Aihara
 https://twitter.com/skycancer/status/942951377713602565