『薬草取』

 昨日の折口信夫死者の書』から連想した泉鏡花『薬草取』(明治36年)を何度目かの再読。

《 葎の中に日が射して、経巻に、蒼く月かと思う草の影が映ったが、見つゝ進む内にちらちらと紅来り、黄来り、紫去り、白過ぎて、蝶の戯るゝ風情して、 偈に斑々と印したのは、はや呼交る四季の花。 》

《 月影が射したから、伏拝んで、心を籠めて透かし透かし見たけれども、みまわしたけれども、見遣ったけれども、ものゝ薫に形あって仄に幻かと見ゆるばかり。 雲も雪も紫も偏(ひとえ)に寄るの色に紛るゝのみ。 》

 『薬草取』は回想を交えて直線的にクライマックスへ突き進む。そこが『死者の書』とは違う構造だが、片や冥界の人、思い思われる男女という構図は同じ。

 昼前、源兵衛川下流部、長靴よりも水深があって行けなかった壁面のヒメツルソバ二本を、サンダル履きで川に入って抜く。やれやれ。
 昼過ぎ、近くの本屋で清水高志ミシェル・セール白水社2013年初版帯付を受け取る。
 友だちの女子会用に辛口の白ワインを近所の酒屋で買ったら、福引をどうぞ、というのでガラガラ回したら白い玉。一等賞。瀬戸物に入ったサントリー・ロイヤル。 いい日だ。

 ネット、いろいろ。

《  「それにつけても 金の欲しさよ」に匹敵する「万能下の句」が生まれた。
  ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 いくらなんでも バノンはまずい
  戯れに 母を背負いて そのあまり いくらなんでも バノンはまずい 》 Hal Tasaki
 https://twitter.com/Hal_Tasaki/status/943317397670207488

《 また「対案を出せ」という詭弁術で国民を騙そうとしている。「お父さんは決めた。クルマを買い換える。各自、どのクルマを買うのがいいかアイデアを持ち寄れ」 と家族会議で言われても、「今のクルマに満足しているから買い換えなくていい」が多数派なら買い換える必要はない。 》 山崎 雅弘
 https://twitter.com/mas__yamazaki/status/943392543982592000

《 このニュース、「何がインスタ映えだよ」で流しそうだったが、やっぱり重要だわ。例として挙げられているのが、「お寺」に「パワースポット」に「ヨガ」。 「観光立国」「地方創生」という「国策」のための「宗教」の政治利用、「動員」的側面。 》 塚田 穂高
 https://twitter.com/hotaka_tsukada/status/943507274323992576

《  1(米軍機の運行に治外法権を認める悪法)航空特例法の見直しを
  2米軍住宅の上を米軍機が飛べないのと同様の法令を、日本国民にも適用を
  3日本もドイツ・イタリアと同様に、駐留米軍への国内法適用を
  政府に検討求めた東京・望月記者。
  あまりの正論に、今日はニヤつく余裕なく顔こわばらす菅。 》 きむらとも
 https://twitter.com/kimuratomo/status/943046056522039296

《 「安倍政権に絡むと人格まで変わってしまうのか」という指摘はリアルで、昔は菅義偉氏も、もう少し節度のある人物だったという。自分に関わる人々の モラルや良識、知性などを崩壊させるダークパワーが、あの人物には備わっている。官僚もあの人物に関わると全員バカに見える。 》 山崎 雅弘
 https://twitter.com/mas__yamazaki/status/943459532969189378

《 諭吉は上手に飼うとみるみる増えるって聞いたんですが、うちに来る個体どうもちょっと生命力があまり強くないみたいで… 》 ちらいむ
 https://twitter.com/chilime/status/943491065813778432

《  今までも色んなトンデモ政治家がいましたが
  安倍のトンチキぶりはいよいよ空前絶後の領域ですね
  いや景気が良ければ政治家がどんなでも良かった時代もあったんです 》