清水徹『ヴァレリー──知性と感性の相克』岩波新書2010年初版を読んだ。すごく身近な人に感じる。
《 評判というものは、ひとたび定着してしまうと、ひとを盲目にしてしまうものだ。 》 序 7頁
あるある。
《 こういう彼は、じつは生涯に四回以上もの熱烈な恋愛を経験して、そのたびにかれは愛の悦びに舞いあがり、彼の感性は揺れ動き、またそれが報われざる 恋である場合には彼は辛い苦悩に引き裂かれ、思い惑うのであった。そういう自分を彼はかならずしも肯定してはいない。 》 序 10頁
そこが有能なヴァレリーと一般人である私との違いか。
《 《カイエ》の第一巻、一八九九年ごろのページにヴァレリーは自分の女性遍歴をこんなふうにメモしている。 》 「3 ロンドンと『方法的制覇』」 58頁
若い頃似たようなメモを取っていたが、すでに日記共々廃棄した。跡形もない。潔白な身(?)。
《 複雑な女をヴァレリーは熱愛してしまったのである。ときにヴァレリーは六十六歳。 》 「8 最後の愛」 149頁
おお、同年輩。その心情、よくわかる。ヴァレリーの私的ノート(カイエ)から。
《 わたしは自分の生涯が終わりに達したという感じがしている。──つまり、明日を必要とするものが、いまのわたしには何ひとつ見あたらない。 今後わたしの生に残されているのは、もはや虚しく失われる時間にすぎない。結局のところ、わたしは自分のできるかぎりのことをした。 》 「8 最後の愛」 177頁
この心情には、まだ遠い。いやあ、それにしても面白かった。
ネット、いろいろ。
《 事業的な視点がきっちりした上でのコンセプトはプラスに働くけど、コンセプト優先で事業的な視点が欠けてると、 むしろ自己満足的なコンセプトに逃げ込んで事業がダメになることもある。事業は冷酷なほど正直な結果となるんですよね。 》 木下斉
https://twitter.com/shoutengai/status/944873734145314816
《 籠池夫妻、もうすぐ勾留5ヶ月に。
早期保釈を求めます。
接見禁止、保釈却下、証拠隠滅のおそれなし。証拠書類はすべて特捜部が持っていった。籠池夫妻の元にはない。補助金の不正受給分はすでに返金している。 これ以上籠池夫妻を勾留する理由がない。何故ここまで勾留し続けるのか疑問だ。許せない。 》 Dr.サキ
https://twitter.com/XKyuji/status/944423350033457152
《 なので、対立軸はすでに右翼対左翼でもなく、保守対革新でもなく、攻防の中心にあるのは「安倍晋三総理の権威」ということになる。これを利用して 利益を得ている集団はこれを守るためならなんでもやり、権威失墜に繋がることは国民の目から隠そうとする。その結果ニュースは相撲協会とパンダで埋まる。 》 kaz hagiwara(萩原 一彦)
https://twitter.com/reservologic/status/943681588390387713
《 この人もそうだけど、最近、「カッコつけるために安倍政権の批判してるんだろ」的なことを言う人が多い。要は彼らは「政権批判=カッコいい」と 思っているんですね。僕にはない発想なので結構びっくりさせられる。 》 想田和弘
https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/944796133422968832
《 さっきの深夜。五反田のゲンロンカフェが入っている雑居ビルの前でタバコを吸ってたら、ビルから出てきた若い可愛い女性が「会田誠さんですか? ゲンロンに来たんですね?ツイッター見てますー。ワタシ下の階の風俗で働いてるんですー」と言って、待機している黒い車に乗り込んで行った。東京だった。 》 会田誠
https://twitter.com/makotoaida/status/944671653736300544