『四方対象』三

 グレアム・ハーマン『四方対象  オブジェクト指向存在論入門』人文書院2017年初版を少し読んだ。

《 しかし実際には、その逆なのだ。つまり、手許性はつねに、[人間から]独立していなければならず、手前性は[人間に]依存していなければならないのである。  》 「第四章 さらにハイデガーについて」 84頁

《 というのも、本書が求めているのは、存在する限りにおける事物であって、理論に対してであれ実践に対してであれ、現前する限りにおける事物ではないのだから。  》 「第四章 さらにハイデガーについて」 88頁

《 というのも、ハイデガーは実際には、時間について何も語っていないからである。彼の現前批判は、実のところ、過去や未来の時間と対立する意味における現在の 瞬間へと向けられたものではない。 》 「第四章 さらにハイデガーについて」 89-89頁

《 彼にとって、時間性の構造は、孤立的今=点をなめらかな時間の流れに変形させることとは何の関係もなく、孤立的瞬間をかつてないほど多義的で興味深いものと することに深くかかわるものなのである。 》 「第四章 さらにハイデガーについて」 89頁

《 被投性と投企というこの二つの契機こそ、まさしくハイデガーが「過去」と「未来」という語によって表しているものなのである。 》  「第四章 さらにハイデガーについて」 90頁

《 というのも、ハイデガー的な過去は、私たちの後に残される本当の過去ではなく、現在の瞬間において私たちが投げ込まれているもの全ての所与性にすぎないから である。同じことはハイデガー的な未来にも当てはまる。 》 「第四章 さらにハイデガーについて」 91頁

《 それゆえ、ハイデガーの主著のタイトルにある「時間」という語に騙されてはならない。 》 「第四章 さらにハイデガーについて」 92頁

 今朝も寒。午前七時七分−5.3℃。この冬これまでの最低。
 午後、松毛川(灰塚川)河畔の植林に参加。二百本の苗木を植える。一汗。風も雲も無く、箱根〜富士山〜南アルプル連山まで一望。狩野川の堤防を北へ向かって 自転車で帰宅途中、滅多に見られない絶景を堪能。

 ネット、いろいろ。

《 北斎ジャポニズム、噂に違わずひどかった…。論文審査だったらボッコボコに全否定されて全面書き直しさせられるレベルだろこれ。西洋美術に対する侮辱。 最後のセザンヌのムダ遣いひどすぎるし…。どうした西洋美術館? 》 鬼
 https://twitter.com/H_ASOS/status/957076924345364480

 小型の図録を知人女性が「見て」と寄こした。すごく違和感を感じた。それがどうした?と言いたくなった。

《 私の馴染み分野でも「オールジャパン」と銘打って成功したプロジェクトは見た事が無い。威力絶大な鬼門ワード。つまりは、その業界の談合グループが仕掛け、 「オールジャパン」という言葉で国家予算を「選択と集中」論理で獲得し、自分達だけで山分けする仕組みを「オールジャパン」方式と呼ぶのです。 》  Norio Nakatsuji
 https://twitter.com/norionakatsuji/status/956627285305647104

《  参院代表質問。民進藤田幸久
  「安倍総理日本国憲法は占領期に押し付けられた憲法であり改憲すべきとの考えですが、米兵の刑事裁判権や身柄引き渡し制限など、 国民が米国による押し付けを実感しているのは憲法よりもむしろ日米地位協定ではないでしょうか」 》 やがて空は晴れる...。
 https://twitter.com/masa3799/status/956803797858189313

《 「決まったことには黙って従う」という日本人の習性を利用して、最初は「世界で一番カネのかからない五輪にします」とウソをついてだまし、 決まったらあれこれと理由をつけながら税金投入額を増やし、今や1兆4000億円。しかも、まだあと二年でさらに増え続ける。だまされていることにいつ気づくのか。 》  山崎 雅弘
 https://twitter.com/mas__yamazaki/status/956850993924210688

《  「プレミアムフライデー」を普及させるにはどうしたらよいか

  ニッセイ研究所「業務の生産性向上と柔軟性が必要。また、合わせて可処分所得の引き上げなども求められる」←永遠に普及しないかも(^_^) 》 岡口基一
 https://twitter.com/okaguchik/status/957080496751624198