『ミシェル・セール』十

 清水高志ミシェル・セール  普遍学からアクター・ネットワークまで』白水社2013年初版、「補論 『結合法論』におけるライプニッツ」を読んだ。これにて 読了。ふう。「あとがき」から。

《 程なくして「ヘルメス」の翻訳を読んで、私はすっかり驚倒してしまった。当時から多くの人に知られていたデリダドゥルーズよりも、ずっと新しいと 思った。 》

《 本書では、セールの学問の全体像を、「一と多」という問題、そして自然と人間の相互関係という問題を交錯させながら、一貫して読み解こうとしている。 後者はとりわけ、哲学においては、主客二元論をいかに克服するか、という課題とも関わるものだ。 》

《 結局セールから、私は考えることそれ自体を学んだ気がする。 》

 私自身、この著作から考えることそれ自体を学んだ気がする。この本も『実在への殺到』水声社も、後日再読だなあ。

《 私事になるが、これまで十年以上にわたって、つねに私を支え続けてくれた妻が、さして長くない、しかし充分に苦しかった闘病の末に亡くなってしまった。  》

 昨日入手した荒川洋治『忘れられる過去』朝日文庫2011年初版、「生きるために」の結び。

《 悲しい場面でも、最後の場所でも人はいつもの「暮らし」のなかにいるのだ。 》

 午後、グラウンドワーク三島から急遽頼まれて風速8m強の中、境川清住緑地を案内。通称三叉の清冽な湧水池を初めて見る方が多く、目を瞠っていた。

 ネット、いろいろ。

《 「縄文人の農耕」証明 》 YOMIURI ONLINE
 http://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20180210-OYTNT50068.html?from=tw

《 半世紀もくすぶっていた難問に挑んだ「天才哲学者」驚きの論考 》千葉雅也
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54371

《 黙らなかった人たち 理不尽な現状を変える言葉 》 荒井裕樹
 http://www.webasta.jp/serial/damaranakatta-hitotachi/post-299.php

《 欲しい!読みたい!集めたい!「薄皮美人」(まったく内容が想像出来ない!)「鬼美人」(コワい!)「大蛇美人」(もっとコワい!) 》  古本屋ツアー・イン・ジャパン
 http://furuhonya-tour.seesaa.net/article/456817165.html