『銀界』──静寂の響空──

 トマス・ホーヴィング『にせもの美術史朝日文庫2002年初版、「はじめに」を読み忘れていた。

《 芸術にそなわった気品が、わたしを世俗から解放してくれる。 》 14頁

《 みごとな芸術作品とともに暮らすのは、恋に落ちた状態と似ている。 》 14頁

《 わたしは最上のものを求める過程で、すべての作品を疑って見る。 》 14頁

《 芸術が高度成長主義の七○年代やバブルの八○年代に驚くほど高価な商品になった結果、贋作ビジネスが花ひらいた。青二才の百万長者、億万長者が、 投資の対象として、あるいは威信の象徴として、あるいは社会的地位を高めるために、芸術を欲しがって追いまわした。 》 15頁

 よくわかる。

 朝、源兵衛川、三石神社下の眼鏡橋周辺の茶碗のカケラを拾う。一汗。体調が快復してくれば自然に川へ向かう。身体は正直だ。コーヒーが旨い。
 晩、手外しして土瓶を床に落として割れた。コートを着、夜道が一番危なくないイトーヨーカドー三島店へ自転車で行く。手頃なものがない。帰宅。 身体が勝手に動く……復調を実感。

 ネット、いろいろ。

《 回想録の面白さは、何が書いてあるかよりも、何が書かれていないか、あるいは、どう書かれているかのほうにあることが少なくない。 》 赤城毅
 https://twitter.com/akagitsuyoshi/status/964461191664775168

 『にせもの美術史』はその一例。

《  ワクワクすること。
  ドキドキすること。
  何か楽しみが待ってる。
  そんな当たり前で単純なことを忘れずに生きたい… 》 路地徘徊人
 https://twitter.com/C_Kyoro/status/964474476690784256

《  熊「オリンピック真っ最中だな」
  八「羽生結弦すごいな」
  熊「今日、フリーだべ?」
  八「スケートのフリーってどんなん?」
  熊「そりゃノイズバリバリだべ」
  八「演技のあとぬいぐるみ投げられるよな」   熊「プーさん好きだからな」
  八「まちがってCDも投げられてるって」
  熊「誰の?」
  八「菊地雅章」 》 konta
 https://twitter.com/kontanotiti1/status/964682268924043264

 やべ、プーさんのジャズ、聴きたくなった。山本邦山(尺八)、菊地雅章(ピアノ)、ゲーリー・ピーコック(ベース)、村上寛(ドラムス)によるLPアルバム 『銀界』1970年10月録音を聴く。静寂の響空(おかしな表現だが)にシビレる。カッコいい。本田俊夫の解説から。

《 此の一大組曲を山本邦山、菊地雅章の二人は、如何なる感慨を込めて作り、演奏したのであろうか? 》
 https://www.youtube.com/watch?v=sN2p-Y3alpk

 勢いで菊地雅章、日野皓正、峰厚介らによるLPアルバム『 EAST WIND 』1974年7月録音を聴く。火花散る熱い演奏。これまたいいねえ。亡くなっていたのか。 いい作品を遺された。

《 おかしい。自宅に向かっていたはずが、気づけば日高屋にいた。 》 古書現世
 https://twitter.com/wamezo/status/964553195581140998

《 「なんということでしょう 中学生が国民栄誉賞に勝利してしまいました」 》

《 今年の確定申告は私達も忖度して貰わないと(笑) 》