『反哲学入門』再読・六

 木田元『反哲学入門』新潮文庫2012年6刷の再読を終えた。

《 ハイデガーは、ニーチェが注目していた古代早期の「ソクラテス以前の思想家たち」の存在概念と対比することによって、プラトンアリストテレス以降の 西洋哲学の存在概念を相対化し、そうした存在概念に足場を置いた文化形成を批判的に乗り越えようと企てていたのだと思われます。 》 267頁

 三浦雅士の解説冒頭。

《 木田元著『反哲学入門』はまぎれもない名著です。もしも十代のときにこの本に出会っていたら、こちらの人生も違っていただろうと思う。 》

 同感。再読なのに意外と日数を費やした。再読して思う。初読の時、何を理解したのか、と。ヘーゲルの思想もニーチェの思想も、今回よくわかった(つもり)。 三読すればまた気づかなかった論点に蒙を啓かれるだろう。野間宏の大長編『青年の環』も、ドストエフスキー罪と罰』も、歳月を置いて再読し、その構造を 見通すことができた。秀才ではない私は残念だが、初読では半分も読解できない。が、再読三読すればいいこと。まあ、再読してその本の底が知れることもあるが。

 朝、三島郵便局へ直行。昨日の件で問い合わせ。係員は覚えていて、昨日それから検索したけれど見つからなかった、と。こちらは今朝見つけているので、 あらためて検索。待つこと十五分超。ここは病院か。やっと宇野亞喜良の大人の郵便絵はがきを見つけた。そして取り寄せに。はあ。

 ネット、いろいろ。

《 そして昨日3刷が出来上がってきました『絶景本棚』ですが、なんと本日4刷めの重版が決定しました!! 社内では営業の炎さんの判断ミス疑惑も あがっておりますが(笑)、これまでお買い求めいただきました皆様、販売いただいた書店様、モデルの本棚様、ありがとうございます! 》 本の雑誌
 https://twitter.com/Hon_no_Zasshi/status/973404444040708096

《 昔がたりになるが、ふと思い出したので……三〇年近く前に、大陸書房がつぶれたとき、その編集さんたちが他社に行ったり、フリーになったりしたのだが、 彼ら彼女らは、業界で「大陸浪人」と呼ばれたのであった(実話) 》 赤城毅
 https://twitter.com/akagitsuyoshi/status/973498494110412800

《 「幽体離脱の芸術論」への助走 》 古谷 利裕
 http://ekrits.jp/2018/03/2515/

《  佐川氏や昭恵夫人の証人喚問を拒否する自民党の理由がスゴイ。
  「きりがなくなる」
  ナメてんのか。 》 毛ば部とる子
 https://twitter.com/kaori_sakai/status/973675147528949761