洲之内徹『しゃれのめす』世界文化社、「ヒトバンヂュウフイタカゼ」から。
《 その時私は、太陽暦によって仕組まれた人間の日常性の裏側に、われわれ生物が生成の初源の日から宇宙と交されていたらしいもう一つの世界の約束事を垣間見た と思った。 》 171頁
画家小野木学が自作の『陰暦』(一九五九年)について語った一九七一年の文章の一部。昨日引用の前頁にある文だが、「陰暦」という言葉にガバっと触発された。 近代日本が取り入れた太陽暦の前、日本では太陰暦、月暦が主軸だった。太陰暦、月暦こそが、多分日本人の感性に馴染んでいるのではないか。太陽暦に転換されて、 特に感性の鋭い人の心身に相克が、無理が来ているのでは?と思う。太陽暦は木に竹を接ぐようなものかも。
《 この頃流行の幻想絵画なんてものは、私にはちっともこわくない。だから面白くもない。もうこの世の現実には飽きあきしたという気持ちはわかるが、自分で 幻想などこれっぽちも持たない人間が作り上げた、こしらえ物の幻想などに、見る者を幻想に引き入れる力があるわけがない。見え透いている。 》 (一九八一年) 241頁
このくだりに味戸ケイコさんの絵を思った。味戸さんの絵を「こわい」とかなりの人が言う。画面は幻想絵画とはかけ離れているのに。味戸さんの絵の多くには 「時間」がある。その時間は、月暦を基軸にしていると思う。
http://web.thn.jp/kbi/ajie.htm
味戸ケイコ、安藤信哉。洲之内徹が二人の絵を知っていたら・・・。
きょうも風が吹く午前、お掃除〜ネット、お掃除〜ネットと、のんびり動いていたら、某ブログで大泉黒石の本が話題に。ブックオフ三島徳倉店の100円棚に全集が 数冊あったなあ。気になる作家だけど、見送った。読みそうにない本は買わない・・・と言い聞かせる。ま、装幀などが私好みではなかったせいもある。
ネット、いろいろ。
《 日本の教授の錯視にネットが感銘 》 SPUTNIK
https://jp.sputniknews.com/entertainment/201805054848232/
《 《Corso Zundert》オランダ南部ズンデルトで開催されるフラワーパレード。花で装飾した山車(一台におよそ40万本のダリアを使用)が街中をパレード し芸術性を競い合う。ゴッホ生誕の地だけあって山車の独創的な発想力とスケール感、実際にそこに居たらむせ返る花の香りと極彩色に目眩が起きそう 》 Bellissima
https://twitter.com/BellissM/status/992570078787862528
《 二人の芸術家が語り合う「不完全なもの、の美しさ」 吉増剛造×ヴァレリー・アファナシエフ 》
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55273
《 ただし、「ジャポニズムの影響を受けたガレ」はあまりに有名でも、「中国ガラス(清朝皇帝ガラス)の影響を受けたガレ」はほとんど日本では 知られていないのが現状です。
これは日本だけに限ったことで、ヨーロッパ他日本以外では、後者つまり「中国ガラス(清朝皇帝ガラス)の影響を受けたガレ」との認識が一般的です。 》 「ガレも愛した−清朝皇帝のガラス」弐代目・青い日記帳
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=5095
《 この国は,原発とか軍隊とか,そういう危ないものは持たない方がいいんだよ。
だって,それを扱う人達が信用できないからね。
東電も平気でウソついてたし,この日報問題も。 》 岡口基一
https://twitter.com/okaguchik/status/992394585459568641