『数学する身体』ニ

 森田真生『数学する身体』新潮文庫2018年初版を少し読んだ。読むのが遅い。

《 一つ一つの問題を前に、いちいちそれと格闘するのではなく、一歩引いた視点から、その問題の性質そのものについて研究すること。そもそも、ある方法のもとで どのような問題が解けてどのような問題が解けないのかをはっきりさせること。そうした上で、解ける問題についてはその一般的な解を導出すること。 かつての数学者が大なり小なり場当たり的に問題に取り組んでいたのだとしたら、デカルトが目指したのは、より組織的で計画的な数学である。 》 75頁

《 はじめは直観を裏切る対象でも、使っているうちに次第に存在感を帯び、意味とその有用性がわかるようになってくる。そうして少しずつ、数学世界が 広がっていく。 》 79頁

《 そこで計算の代わりに創造的な「概念 concept 」を導入することで、過剰な計算過程を縮約しようと考える数学者が登場しはじめる。特にリーマンやデデキントを 筆頭とする一九世紀半ばのドイツの数学者たちが、数式と計算の時代から、概念と論理の時代へと舵を切っていこうとした。 》 82頁

《 数学的対象は、公理によって、人間の直観や実感からは自立した形で、形式的に構成されるものになった。 》 88頁

《 チューリングはその数を人間の身体から解放したのだ。少なくとも理論的には数は計算されるばかりではなく、計算することができるようになった。 》 95頁

 西洋の美術史と連動しているような。

 昨晩、知人がウェブサイトで小体な珈琲店を紹介していた。この春開店した店で、昨日午後も友だちと珈琲を味わう。
 http://my.shadowcity.jp/2018/05/post-13217.html

 ブックオフ長泉店でつい買ってしまった文庫本三冊。夢枕獏『エヴェレスト 神々の山嶺』角川文庫2015年初版、ロビン・スローン『ペナンブラ氏の24時間書店』 創元推理文庫2017年初版、カール・ハイアセン『これ誘拐だよね?』文春文庫2014年初版、計324円。
 近くの本屋にないのでイトーヨーカドー三島店の本屋で『美術手帖』6月号を購入。特集「アートと人類学」。

 ネット、いろいろ。

《 言い換えれば、美しい言語を巧みに操るところに文学があるのではなく、「文学とのかかわり方を根底から検証しなおすことを余儀なくさせる」ところにこそ 美がある。 》 性と政治について | 一考
 http://www.despera.com/bbs2/2018/05/post_2399.html

《 「軽い機敏な仔猫何匹いるか」ー土屋耕一は回文の名手でもありました。個人的に好きなのは「下着脱ぎたし」です。 》 愛書家日誌
 https://twitter.com/aishokyo/status/994781676185284608

《  大本営発表大本営発表
  景気回復!消費堅調!
  信じない者は国賊! 》

《 カサアゲノミクス 》