『正法眼蔵』を少し

 落合陽一『デジタルネイチャー』PLANETS2018年2刷の、幹線からいつしか支線に分岐し、迷走〜迷想に入り込んでしまった読後感の後、道元の『正法眼蔵』第二巻、 現代語訳を読むと、ゆったりと静かにそこにある時を感じて気持ちが落ち着く。深い経験と思索の底へすーっと身体が降りていくような不思議な印象。原文はもっと いいだろうと思うが、今は現代語訳で。「一七 法華転法華(ほっけてんほっけ」、玉城康四郎の解説。

《 この巻の内容は、きわめて読みにくく、なかなか理解しがたい。 》 39頁

《 しかしながら、この巻は結局何を示そうとしているのか、という根底的な問題になってくると、比較的判りやすい。それは、ブッダの解脱の原点につながっている からである。その原点とは、いうまでもなく「ダンマ(法)が業熟体(ごうじゅくたい)に顕わになる」ということである。ダンマ(法)とは、形なきいのちそのもの である。業熟体とは、無限の過去から営んできた私自身が、いま、ここに現われつづけており、しかもその私自身は、ありとあらゆるものと絡まり合っているから、 宇宙共同体的であるということである。 》 40頁

《 ダンマそのものは、甚深にして無量であり、とうてい量ることはできない。しかしながら、量り得ないままに、われわれ自身はダンマに包徹されており、 まさしく顕わになっている。 》 42頁

 な、解説を手がかりに読んではみたが、難攻不落の迷宮の趣き。こりゃ最新の宇宙論じゃ、と叫びたくなる。すんげえ構想。岩田慶治道元の見た宇宙』青土社 1984年初版を読めば、少しは理解の手がかりが得られよう(かな)。

 朝、上天気に誘われて二階の窓ガラスをせっせと拭く。スッキリ透明に。しかし、この陽射し。汗〜。ついでに掃除機をかける。汗〜。今年初の水浴び。
 午後、三島駅南口西街区の土地売却に関わる「住民監査請求」の提出に同行。報道各社が詰めかける。提出後の質疑応答に一時間弱。
 晩、友だちからで電話。テレビ、出てたよ〜。カメラ何台もあったからなあ。
 http://www.gwmishima.jp/modules/information/index.php?lid=1876&cid=1

 ネット、いろいろ。

《 本田のこと悪く言ってた人みんなTwitter社に通報しました(^_^) 》 レオナール
 https://twitter.com/cocomero64/status/1010924723142709248

《  現在の社会は、金を稼ぐのはイージーだ、という人間には、とても生き易くできている。おれの人生も、長い夏休みのようなものだった。
  だが、生き易いというだけでは、人は満たされない。人の生は一切皆苦である、という「実感」も、ずっと変わらず持ちづけている。
  一切皆苦の、長い夏休み。 》 M
 https://twitter.com/freakscafe/status/1010835799300980737

《 でもアート(モダンアートの成れの果てのコンテンポラリーアート)についての「信仰」はないのだよね。だから自分の中では、 「近代」についてさまざまな水準が共存して、全体的には懐疑的だけどその先も見えず渾沌としているなと思う。 》 大野左紀子
 https://twitter.com/anatatachi_ohno/status/1011058575601356800

《 一切固定なし!? 震度6の震災には耐えた、しかし人災には負けた。アニアス・ワイルダー個展「Until the End of Time」@ 大阪、アートコートギャラリー / 鈴木大輔 》 アートローグ
 https://www.artlogue.org/aeneas-wilder-2018/

《 【美獣】 (ビジュウ)美しきケモノ。転じて、めくるめく悦楽の炎に身も心も狂わされる女性を指す。フランス書院文庫において「美獣」が タイトルに登場する作品は少なくない。ちなみにフランス語でビジュー(bijou)は「宝石」を意味する。意味深である。(フランス文化用語辞典より) 》  フランス書院文庫編集部
 https://twitter.com/franceshoin1985/status/1010143619834175488