『生命誌の世界』四

 中村桂子生命誌の世界』NHK出版2004年3刷を少し読んだ。

《 興味深いのはカンブリア紀の大爆発です。(中略)その後の進化の様子を追うと、どうもそのみごとな展示場の中では一番特徴なく見えるピカイアという小さな 生物が現在の生物につながってきたらしいのです。なんでそんなものが祖先になったのだろうと思うと同時に、もしかしたらそういうものこそ大きな可能性を 秘めているのだろうかとも思います。 》 107頁

 上記の”小さな生物……そういうものこそ大きな可能性”に小原古邨の木版画そしてヨハネス・フェルメールの油彩画を連想。二十世紀は生命体の歴史でいう カンブリア紀の大爆発なのかも、と思う。昨日の東京新聞、「読む人」欄の中村桂子『「ふつうのおんなの子」のちから』集英社クリエイティブへの南沢奈央の評。

《 ご自身の戦争体験や読書体験、研究されている生命誌を通して、いかに「ふつうのおんなの子」が素晴らしいか、説得力をもった言葉で語られていく。 》

 これまた小原古邨、ヨハネス・フェルメールに通じる。

 それにしても、とよくわからない前置きだが、昨日の編集者の反響はおかしかった。『古今畫林』金港堂にあれほど驚かれるとは。明治後半の浮世絵〜木版画業界の 事情が少しずつ明らかになってきた、というところか。ミッシング・リングだ。本は買っておくものだ。雌伏二十年。長いようで、思えば短い。時代の相が変わった、 ということだろう。伊藤若冲長沢芦雪葛飾北斎そして河鍋暁斎ら奇想の画家たちから小原古邨ら何気なく新鮮な画家たちへ、かな。
 午後、知人の車に友だちと同乗。MOA美術館歌麿展へ。さほど期待していなかったが、なかなか良い展示だった。殆どの絵が初めて目にするもの。眼福。

 ネット、いろいろ。

《 いや〜この蔡國強さん、中国4千年の歴史の火薬・漢方、風水…から社会主義リアリズム彫刻、農民発明家まで、あらゆる自国ネタの 「上澄みを搾取(村上隆さんに対してオタクが使った用語)」しまくって、跡にはペンペン草も生えないってやつですよ。これが「ザ・国際的芸術家」 のスタンダードなスタイル。 》 会田誠
 https://twitter.com/makotoaida/status/1040962691748126720

《 私が、外交が得意だと言った事は一度もない、周りの褌担ぎが言ったかもしれない。ただ海外旅行は得意だ。 》 Life is beautiful
 https://twitter.com/OKAfiWLVLeNKDY6/status/1040629459613757441

《 3連休はJRAに寄付しただけだった...死 》 下流人生 、風俗日記
 https://twitter.com/karyujinsei/status/1041591650001117184