『解剖の時間』三

 養老孟司と布施英利の共著『解剖の時間  瞬間と永遠の描画史』哲学書房1987年初版を読了。

《 さてこのように「写真のように正確に描く」解剖図もそろそろ十九世紀には頂点を究めるようになる。 》 102頁

《 情報が複雑になりすぎたこと、写真が誕生したこと等により、解剖図の役割は、余分な情報をいかに切り捨てるかに変わってくる。つまり「何を見ないか」 が「何を見るか」と同じ問題なってくるのである。 》 102-106頁

《 二十世紀に入ると、情報を切り捨て輪郭線で描く傾向の解剖図が増える。いわゆる「シェーマ」である。 》 106頁

《 「全体のイメージ」としてあったものから「部分の独立」が行われると、部分は新しい概念のものとなるのである。逆の言い方をすれば、「部分」が集まって 「全体」が出来ると、その「全体」はかつての「部分」とは別のものになるのである。 》 128頁

《 新しい価値を生むのはいつの世も異端者であった。 》 148頁

《 科学と芸術を、同じ土俵の上で論ずべき時代が来たのではないか。 》 222頁

 骸骨は気味悪くて避けていたが、気味悪さがかなり軽減された。

 台風接近。きょうは用事がないのでぐっすり。いつもよりちょっと早いけど起床。お洗濯。なんや晴れ間が出てきたわ。ぼんやり頭でパソコンを開く。You Tubeの ”Pink Martini (with singer Storm Large) - Amado Mio ”を見る。おお、もうすぐ視聴数、もうすぐ……達成だ。
 https://www.youtube.com/watch?v=sCbzWiJLVhk
 ふと時刻に目をやると8時45分。7時45分じゃないの? 時計を見ると……一時間間寝過ごしていた〜。

 ネット、いろいろ。

《  「生き物のいのちを描く〜知られざる絵師 小原古邨〜」日曜美術館
  5年前にある倉庫から偶然出てきた数百枚の木版画。明治生まれの絵師・小原古邨の作品だ。日本では無名だが、海外で人気を誇った。 日本画のような写実表現と技に迫る。 》 NHK
 http://www4.nhk.or.jp/nichibi/x/2018-10-07/31/3681/1902777/

 二十年ほど前のK美術館の小原古邨展のチラシ、解説文、静岡新聞に書いたコラムなどを二十部コピー、封筒に入れる。二十年。やっと日の目を見た。

《 【限定81部】つげ義春 『発表50周年記念 ねじ式 原寸大複製原画集』 》 新潮社
 https://www.shinchosha.co.jp/news/article/1433/

 五十年前初出誌(『ガロ』)で読み、それを持っているからいいや。

《 廃炉などは目処もたっていませんし。わからないことを無視して安心させようとする人たちと、わからないことを指摘して心配する人たちがいますが、 私は後者の姿勢の方が良いと思いますね。 》 Koichi Kawakami
 https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1046193970362142723

《 並み以上の読解力のない人はネットの議論に参加しちゃいかんと思うのだけど、それを止める手だてはないので、どんどん曲解した上でのデマが拡散して、 ますます単調な友敵思考に固まる人が増えて、まともな議論をしたい人は離れていく‥‥という循環ですね。 》 大野左紀子
 https://twitter.com/anatatachi_ohno/status/1046258023524491264

《 吉澤ひとみ引退の日に日本に迫り来る台風の名前がよりによって「チャーミー」(石川梨華のあだ名)で、このチャーミーが日曜全国で行われる予定だった ハロプロのイベント全部中止にさせたのなかなかすごいなと本当に思っている。 》 脂身
 https://twitter.com/kayabonbonbon/status/1045975146618445824