『千夜千冊エディション デザイン知』あちこち

 松岡正剛『千夜千冊エディション デザイン知』角川文庫をあちこち読む。

《  筆吉 何が発動しているんでしょう。
  紙蔵 だからイニシャル・コンディション。ぼくは、それを文字そのもがもつ「意味」に対して、文字の並びや大きさや位置や色があらわす「意向」とか「意表」 とかと名付けるといいと思っている。
  筆吉 文字そのものが意味をもち、その並びのデザインから意向や意表が出るということですか。
  紙蔵 まあ、そういうことです。
  筆吉 それはまだデザインではないんですね。
  紙蔵 本格的なデザインは、そうした意向や意表が「意匠」になったことをさすんでしょうね。
  筆吉 はあはあ、なるほど。「意味→意図→意表→意匠」という順ですか。
  紙蔵 順をつければそういうことになるけれど、でも、意匠はあれこれしたあげくに、フィニッシュしたあとの結果です。いわばデザインの作品性。 文字というものをもっといきいき感じるには、その直前の意向や意表を大事にしたほうがいいでしょうね。
  筆吉 なるほど。そういうことですか。 》 「原弘 デザインの世紀」 217-218

《  筆吉 戦争協力をしていることは気にならなかったんですか。
  紙蔵 何もしないならともかく、創作意欲のある連中が何をするかということは、その表現の技法から見ていかなくちゃわからんじゃないかな。 》  「原弘 デザインの世紀」 238頁

 以前隣町の特種東海製紙の紙の博物館 Pamで原弘のデザインしたポスターなどに感嘆した。彼の作品を身近に観られる幸運。

《 また、日本の近代グラフィックデザインの確立に多大な貢献をされたデザイナー原弘氏の業績を、永く後世に伝える目的で「原弘アーカイヴ」展示室を設けました。  》 Pam三島
 https://www.tt-paper.co.jp/pam/about/pam/

《 瑛子さんはときおり「キャンティ」やら「鳥新」にぼくを呼び出して、「世間」ではなく「世界」あるいは「日本」を語ることを好んだ。 》 「石岡瑛子  I DESIGN(私デザイン)」 316頁

《 瑛子さんはこの理不尽に立ち向かっていくために、いつも戦闘態勢をゆるめない。 》 「石岡瑛子 I DESIGN(私デザイン)」 329頁

《 また、どんなところにもギョーカイというものがあって、真の創造性はどんな場合でもギョーカイとは衝突しながら進むものだということも理解できるからだ。 》  「石岡瑛子 I DESIGN(私デザイン)」 332頁

《 ところで、瑛子さんは「あとがき」で自分のことを”fearless”と書いている。「恐れを知らない」という意味だが、さて、そうなのか。石岡瑛子に「畏れ」をもつ ことこそ、われわれが差し迫られているのではないか。ぼくはそう言ってみたい。 》 「石岡瑛子 I DESIGN(私デザイン)」 333頁

 北一明を思い浮かべる。

 昨日『カメラを止めるな!』にふれたが、やはり出ました。ベテランAV女優風間ゆみ主演アダルトビデオ『カザマを止めるな!』。『ガメラを止めるな!』なんて 怪獣映画を期待していたけど。

 午後、源兵衛川中流部の草刈り作業に参加。午後四時作業終了。買いものから帰って間もなく雨。雷雨。やれやれ。ふう。コーヒーを味わう。やや、体がギクシャク。 女子学生たちと一緒だとつい頑張ってしまう、悪いクセ。治らん。

 ネット、いろいろ。

《 公務を離れたら何かすることを考えているかとこの頃よく尋ねられるのですが、これまでにいつか読みたいと思って求めたまま、手つかずになっていた本を、 これからは一冊ずつ時間をかけ読めるのではないかと楽しみにしています。読み出すとつい夢中になるため、これまで出来るだけ遠ざけていた探偵小説も、 もう安心して手許(てもと)に置けます。ジーヴスも二、三冊待機しています。/皇后さま、文書でお気持ち 「御覚悟に心を打たれた」 》 朝日新聞
 https://www.asahi.com/articles/ASLBL535WLBLUTIL02J.html?ref=msn

 おい、国書刊行会文藝春秋、『ジーヴス』、大増刷だぞ〜!

《  こういう女には近づくな選手権

  最優秀賞
  〇〇沙保里

  金賞
  そもそも女に近づけないのですが。 》 坊主
 https://twitter.com/bozu_108/status/1052876079273107457