古邨、生の儚さへの眼差し

 茅ヶ崎市美術館の小原古邨展の副題「花と鳥のエデン」に違和感を感じていた。集客の謳い文句としてはいいかもしれないが。
 https://www.artagenda.jp/exhibition/detail/2676
 二十年余り前、画廊で初めて目にした時、彫りと摺りに感嘆。そして購入したのが『柿に烏』。「烏は嫌いだが、これはいい」。
 http://web.thn.jp/kbi/koson.htm
 選びに選んだ十数点をあらためて見ると、そのほとんどに小原古邨の、生の密やかな儚さへの深い親和の眼差しを感じる。それは一瞬感傷に接近遭遇、そして 遠方へ去ってゆく。味戸ケイコさんも。いや、味戸ケイコさんの絵に耽溺したからこそ、そのような深い親和の眼差しを感じる作品に惹かれるのだろう。

 朝九時、福井県からの視察。源兵衛川など案内。
 昼前から大通り商店街は歩行者天国、ハロウィン一色。好天に恵まれ、賑やか。奇妙珍妙で愉快な親子たちが雲霞のごとく湧いてくる。混雑を歩くだけで面白い。 それにしてもこの多さ。誰でも主役、がいいのだろう。

 ネット、いろいろ。

《 わ、文春文庫版の『ジーヴスの事件簿 才智縦横の巻』がAmazon英米文学ベストセラー1位、本全体でも6位ですってよ奥さん! 》 大矢博子
 https://twitter.com/ohyeah1101/status/1053583992358748160

 昨日の話題参照。

《 もっともその「デザイン=意匠」というのは日本固有の誤解で、本来の英語的にはもっと「制度設計」「人間工学」といった意味合いが強いことは、 ずっとあとになってから知ったことですが。 》 会田誠菱田春草と近代日本の精神」
 https://www.p.pia.jp/shared/cnt-s/cnt-s-11-02_2_fcc54c73-26cb-48df-bd48-9e1026a4474b.html

 昨日の話題参照。

《 デザイン・ウィズ・ノンヒューマン:Xデザイン学校公開講座より  》 Kamihira_log at 10636
 http://kmhr.hatenablog.com/entry/2018/10/14/202401

《 古典を愛でることは、いわば “巨人の肩” に游ぶことである。それは〈変化する表徴〉ばかりに捕われてしまう意識よりも、それを支える〈変化しない本質〉 のほうに根ざすことであり、いわば “集合的無意識の肩” に游ぶことである。 》 中島 智
 https://twitter.com/nakashima001/status/1053472287209340929

《 他人の思想のなかに萌芽的に見られるものを、磨いて磨いて宝石にする。自然の大理石のなかに薄っすらと影のように見えるものを、 浮かび上がらせて立体的な像にする。。そういうのが自分は好きだな。 》 清水高志
 https://twitter.com/omnivalence/status/1053510261871599616

《 批評家がある作家を誉(ほ)めたり貶(けな)したりしても、長い目でみれば、それは作家が生き残るか消えるかということには何の影響も及ぼさない。 生物の進化の歴史をみても分かるが、「生き残る」のは、もっと厳しい選択の力による。文学でも芸術でも、本当の批評はマウントでもないし論破でもない。 》  布施英利
 https://twitter.com/fusehideto/status/1053553824244232192

《 「相談」できる相手がいる、「共有」できる仲間や環境がある、「応援」できる対象がある。このあたりが重要だなと思った。 》 TKO
 https://twitter.com/taitaism/status/1053849575016939520

《 昨日のロンドンでのトークの最初の方でとっさに出た自嘲ネタ「あ、僕ダミアン・ハーストと同い年なんです、動かしてる金は1万分の1ですが」 ちょっとだけウケた。 》 会田誠
 https://twitter.com/makotoaida/status/1053563142884806656