『文様の博物誌』

 吉田光邦『文様の博物誌』同朋舎1985年初版を少し読んだ。

《  表現は確かに人間の手によって行われる。しかし人間が素材に対した時、素材は彼に何を語るであろうか。素材は一個の物、物質である。その物質に一つの形を 与える時、その形成の仕事は彼の精神に対応するものでなければならぬ。人間の精神の構造自身を反映させるのが、形成という行為であった。
  が、その形成された存在の中にあるものが、個々の形成においてのみ真である時、その存在は芸術となる。人間の精神がさまざまの素材に直面し、その素材の 一つ一つに対して自己の精神の存在の様式を確認してゆく時、そこに生まれたものが芸術であった。次々と作られた作品の中には、共通に存在し、普遍的にその意味を 持つような真なるものは存在しない。それは個々の具象、個々の形成の行為においてのみ真である。 》 「芸術から文様へ」 9頁

 午後、友だちと北斎道子展の葉書を配る。これで配るべき場所、置きたい場所には全部行った。やれやれ。

 ネット、いろいろ。

《 だから初めて林美一氏の著作を読んだとき、「聞くに堪えないような悪口書いて、俺様は映画監督より脚本家よりはるかにエライと威張らなくても、 時代考証ってできるんだ……」と感動した次第でした。 》 芦辺 拓
 https://twitter.com/ashibetaku/status/1054414269867933696

 本棚から林美一喜多川歌麿(正・続)』河出書房新社1990、1993年を取りだす。三田村鳶魚、稲垣史生の本はもっていない。

《 『ジーヴズの事件簿』(文春文庫2巻)、重版決定です! 単行本の作業をしていた頃は保育園児だった担当編集者の娘は来月に成人という長いときを経て、 なお多くの読者の手に届くというのは嬉しい限りです。(永) 》 文藝春秋 翻訳出版部
 https://twitter.com/bunshun_honyaku/status/1054567023533944832

《 文春文庫版と国書刊行会版の存在するジーヴズ・シリーズですが、文庫2巻によりぬいた弊社版と、多数の作品をそろえた国書刊行会版となっておりますので、 まずは弊社版でお試しいただき、沼に落ちたら国書版、というのが(弊社としては)あらまほしきルートかと存じます。(永) 》 文藝春秋 翻訳出版部
 https://twitter.com/bunshun_honyaku/status/1054249331123867648

《 生物が本能的に近親婚を避け、離れたDNAに惹かれるのは、もし近親クラスタに閉じた場合、そのDNAの偏向性が突出してしまい、 それが遺伝子の自由度/柔軟度に制限を加えてしまうからだ。すなわち、絶滅である。これはミーム上でも同様で、一つの専門領域もまた別の専門、 もしくは門外漢により発展する。 》 中島 智
 https://twitter.com/nakashima001/status/1054400343470047240

《 こないだ、どっかの議員が「ブルジョワ障害者」と暴言を吐いたけど、弱い立場の者を最低限で生かす、というのが国家による保護=搾取の根底である。 最低限で、というのがポイント。国家は最低限保障&搾取の装置であり、各人のポテンシャルを最大化するものではない。 》 千葉雅也
 https://twitter.com/masayachiba/status/1054406520606085121

《 独裁とか全体主義ってのがどういうものかをシステムとして説明すると、つまりは、「行政のいうことを、他の二権が全て承服する」ということです。 で、今の日本はもう完全にそうなってる。地方議会の方がまだまし。国会はそうなってる。これは誰が総理かとか関係ない。システムの問題。 》 菅野完事務所
 https://twitter.com/officeSugano/status/1054294905411923968

《 質問に答えないというのは政治家失格である。が、それだと閣僚がひとりもいなくなるかもしれん。 》 T−T
 https://twitter.com/tcy79/status/1054331228827148288

《 「可愛い女の子」という人種がいるのだ。人種を超えて。(ロンドンで今作った格言) 》 会田誠
 https://twitter.com/makotoaida/status/1054406030413754368

《 「健康診断で」と書こうとしたら、「兼好死んだんで」と変換された、徒然なるままに。 》 TANAKA Jun
 https://twitter.com/tanajun009/status/1053227099232694272