「蛆虫」

 昨日の天野忠の詩「虫」から27日にふれた松平修文の詩集『Rera』に収録された「蛆虫」を連想。その全編。

《   ウェディングドレスの
   着付けが終って
   椅子に座らされた
   花嫁の足許に
   どこから這入ってきたのか
   一匹の蛆虫が近づいた
   死に神の使いのような


   彼女は美人だが
   頭が余り上等でなく
   勘も鈍い
   蛆虫がいることに
   気がつくわけもないのだ


   式場の係員が
   迎えにきたので
   立ち上がった彼女は
   その蛆虫を
   ものの見事に
   踏み潰してしまった


   その後の彼女が
   非常な幸運に
   恵まれ
   長生きをしたのは
   言うまでもない   》


 東京新聞朝刊の「運勢」。

《 何事も一服するのに良き日。特に精神的安息が大切なり 》

 この運勢、いつも前日のことを言っているよう。きょうの運勢も昨日のことに当たる。私は一日先んじているな。いいねえ、天気は。私は能天気。
 朝、車に同乗、静岡地方裁判所へ。次回は来年二月。
 http://www.gwmishima.jp/modules/information/index.php?lid=1967&cid=1

 ネット、いろいろ。

《 詩人入沢康夫の死を悼む 》 野村眞里子
 https://ameblo.jp/atelier-elsur/entry-12422537733.html

 初めて買った入沢康夫の詩集『わが出雲・わが鎮魂』普及復刻版思潮社1969年を本棚から取り出す。扉の裏の文。

《 装画・装幀
   一九六七年の梶山俊夫の一作品から、画家自身によって
   取捨選択された。元となった作品は、この本の成立とと
   もに破棄され、この本全体の装画・構成を以て、梶山俊
   夫一九六八年作品の一とする。  》

《 水道法改悪法案を参議院厚生労働委員会で審議をしています。所有権は自治体が持つが運営権は民間会社に売却するコンセッションに道を開くもの。 運営権は投資の対象にもなります。水道料金は民間会社が全部取得します。パリやベルリンも含め180の都市が再公営化にしました。命の水を売り飛ばすな。 》  福島みずほ
 https://twitter.com/mizuhofukushima/status/1068102351070814208

《 予算に収まらない地方の新美術館は、計画断念・見直されるのに、予算が超過し、青天井のオリンピックや万博は、やると決まったからやる。 みんな打ち上げ花火が好きなのか、その後の借金が子供たちへの負の遺産になるから断念、見直しができない国家プロジェクトのモンスター商業主義の恐さ。 》  光嶋裕介
 https://twitter.com/yusuke_koshima/status/1068271540293095425

《 「新しい価値をつくる」のは、もう終わりにしよう。哲学者・千葉雅也氏が語る、グローバル資本主義“以後”を切り拓く「勉強」論 》 THINK ABOUT
 https://corp.netprotections.com/thinkabout/2404/

《 制作とは、普遍性とか無限定性といった自由幻想から出て、不純物を含めた限定状況そのものを味方にすることだと、制作系ゼミで話した。 制作が生物学的なものである所以は、そこにある。 》 中島 智
 https://twitter.com/nakashima001/status/1068058353446748160