『二十一歳 白と黒のうた』

 東君平『二十一歳 白と黒のうた』サンリオは、三種類の本をもっている。1975年に出た二つの初版と没後の1990年に出た新装版の三冊。初版のカバー(ジャケット) がなぜ二つあるのかわからない。カバー以外に違いはない。装幀はどちらも本信公久。セピア色の写真のほうの本は、カット絵とサイン入り。ま、それは措いて。 詩「白と黒のうた」。

《   ぼくのうた
   白と黒のうたは
   しろうとくろうのうたで
   素人苦労のうたと書きます 》

 これが初版では「ぼくのうた」となっていた。新装版では「白と黒のうた」。もう一編「風」。

《   風は
   みんなに吹く
   こんなあたり前のことが
   ついこのごろわかった
   うれしい  》

 この詩画集の魅力は、なんといっても白黒の切り絵にある。没後に出た画集『潜水夫の夢』サンリオ1989年よりも『白と黒のうた』が好き。
 カバー(ジャケット)違いは、手元の本では笹沢左保『見かえり峠の落日』角川文庫がある。発行日はどちらも昭和48年1月20日。一つは宮下寿紀という人の墨絵。 もう一つはテレビ番組の一場面を使った石岡瑛子のデザイン。テレビ番組で人気が出たのでカバーを替えたのだろう。

 昨晩、白砂勝敏さんが新作の絵画を担いで来訪。二時間ほど歓談。今朝出来上がったという作品がじつに魅力的。沢山の四角と○が重奏しているといえばいいか。 空中にゆらゆら浮遊する多くの半透明な四角と○。見るたびに視線が揺れ、緩やかな心地へと誘(いざな)われる。かっちりきっちりしっかりとは真逆の軽やかな絵。 同じ傾向の絵は最近も目にするが、これほどに軽やかでゆるい絵は見たことがない。支持体を味方につけている。これが成功のもと。「題はどんなものがいいでしょうね」 と聞かれる。一晩あれこれ浮かぶ。 朝、これ、という案が浮かぶ。友だちへの電話で話すと「いいね」。白砂さん即へメール。
 明け方冷えると思ったら午前6:47分-2.8℃。寒いはずだ。午前8時で-1.5℃。
 東京新聞朝刊に松毛川河畔の私有地をグラウンドワーク三島が購入することになったという記事「松毛川の森保全へ」が載る。

《 三島、沼津両市の境界にある止水域「松毛川」を守るため、三島市NPO法人「グラウンドワーク(GW)三島はニ○一九年、同市御薗の右岸の私有地約三千平方 メートルを購入する。募金や環境保護団体からの支援により購入のめどがたった。(以下略) 》

 午後、源兵衛川最下流部右岸のヒメツルソバを抜く。水深が浅くなったので長靴で入れる。土のう袋軽く一袋。やれやれ。汗ばむ。

 ネット、いろいろ。

《 日本唯一の“索引”専門出版社に聞くニッチな書籍編集術と中高生の「読書離れ」 》 BLOGOS
 https://blogos.com/article/347649/?p=1

 怪の会・編『エンサイクロペディア アワサカナ 泡坂妻夫事典』1999年。

《 世界はとりもなおさず対象=オブジェクトに満ち満ちているが、グレアム・ハーマンは、対象=オブジェクトとは何かを理解するにあたって、例えば アトムのような根源的な実体に還元する立場をundermine=「解体」(訳者によっては「下方解体」)と呼び、このような「解体」によっては、対象=オブジェクトは 理解することはできないと語り、同時にまたその「解体」とは反対の立場の、対象=オブジェクトを要素の関係性とみなす立場をovermine=「埋却」 (訳者によっては「上方解体」)と呼び、この「埋却」によっても対象=オブジェクトは理解できないと語るのだ。そして対象=オブジェクトは、 この「解体」と「埋却」のちょうど中間=あいだに位置するものであり、「汲み尽くすことができない」ものとされる。/ 柄沢祐輔 》 10+1website
 http://10plus1.jp/monthly/2019/01/issue-07.php

 グレアム・ハーマン『四方対象──オブジェクト指向存在論入門』、再挑戦するか。

《 16万突破!世界で広がる反辺野古基地への連帯── ホワイトハウス請願署名始めたロバート梶原氏を直撃/ 津山恵子  》 BUSINESS INSIDER
 https://www.businessinsider.jp/post-182322

《 あたしは別に国際捕鯨委員会IWC)からの脱退や商業捕鯨の復活について意見を述べているわけではない。あたしは、こんなに大きな問題を、時の政権が 国民の意見をまったく聞かずに、国会の審議も通さずに、官邸だけで勝手に決めてしまう今の日本が「本当に民主主義国家なのか?」と問うているだけだ。 》 きっこ
 https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1077919352689586176

《 ひいおばあちゃんの納棺の際頭に付ける三角のヤツを「喪主の方が付けてください」と葬儀会社の方が手渡したところ勘違いした喪主が自分の頭に付け、 更にその場にいた親族が「三角のヤツない!」と探し始め喪主も頭に付けたまま捜索していた 》 ぽんこつ
 https://twitter.com/peace134/status/1078614657105969152

《 古本の買い納めがしたい… 》 黒白
 https://twitter.com/MadHatter1933/status/1078881584932020224