『人はなぜ「美しい」がわかるのか』五

 橋本治『人はなぜ「美しい」がわかるのか』ちくま新書2002年初版を読み進める。

 今朝はてなブログへの移行サイトを開いたら、簡単に移行できそうなので手動で行う。昨夜まで手動で移行する人が殺到していたようだ。しかしえらく時間がかかる。
 昼前雨が止んだので食料品の買いものへ。昼食後、用事で外出。友だちの車で移動なので途中雨が降り出しても問題なし。それにしてもよく降る。

 ネット、うろうろ。

《 橋本治さん……

  ――――――
  浅田彰「ずっと日本美術を見てきて、自分でもし何でも貰えるとすると、何がいいですか」
  橋本治「私、光悦の《白楽茶碗 銘不二山》が欲しいんです。あと本当は桂離宮が欲しいんですけどね(笑)」
  ――――――
  (新潮2007年8月号「日本美術史を読み直す」より) 》 yano yutaka
 https://twitter.com/ynytk/status/1090299075054850048

《 「工期や費用の提示は困難」であるのに、反対派を逆撫でする目的であるかのように工事そのものを意欲的に進める現政権。最大2.5兆円かけて、 使い物になるかどうかわからない新基地作る(しかも米軍専用施設で日本は共用すらできない)って税金の使い道として普通におかしいだろ。八ッ場ダムの5倍だぞ。 》  津田大介
 https://twitter.com/tsuda/status/1090760790762676224

《  「統計不正の責任をとって大臣がやめろなどの政局になるのは不毛。なんせ国家の基本事業が数十年にわたって不正まみれだったんだから」ってのは正論ではある。

  でも、現実は、「今の執行部はそれを知った。知った上で、不正統計にもとづいて開き直ってる」わけでしょ。

  まず辞めてもらわんと。 》 菅野完事務所
 https://twitter.com/officeSugano/status/1090765186783338496

《 この六年間、もう日本は壊れかけているのにずっとそのことを認めたくない人たちの「正常性バイアス」によってのみ安倍政権は保たれてるのだろう。 マスコミ全体、社会全体での正常性バイアスが、見たくないものから目を逸らし続けさせてきた。もういい加減にしてほしい。 》 あびこ
 https://twitter.com/sukiyapotes/status/1090854440066703360

《 風と共に去りぬの最後、Tomorrow is another dayを高校生に訳させてみたら「とりあえず寝よう」になったって話、爆笑した。センスある。 》 武藤陽生
https://twitter.com/Minstrel_Bird/status/1090450819562975232


1月30日『人はなぜ「美しい」がわかるのか』四

 橋本治『人はなぜ「美しい」がわかるのか』ちくま新書2002年初版を読み進める。

《 技術は「時間」を内包して、そして更に「ただの技術」として終わったものは、新しい段階に至って捨てられて行く──石器というのは、それだけのことを私達に 教えてくれるのだと思います。 》 「第二章 なにが「美しい」か」 100頁

《 「ものを作る」とはすなわち、「自分の都合」だけで生きてしまう人間の、「思い込み」という美しからぬ異物を取り去るための行為なのです。「葛藤は、 完成のための研磨剤」かもしれません。 》 「第二章 なにが「美しい」か」 102頁

《 ものを作る人間も「試作」します。そして、「試作」の段階になっても、相変わらず「ためらい」を実践します。ためらいながら、その「ためらい」を克服しつつ、 「作る」の道を進むのが人間です。 》 「第二章 なにが「美しい」か」 103頁

 昼前、源兵衛革中流、下源兵衛橋周辺の茶碗のカケラを拾う。土のう袋が重くなったので終了。東京の方から来た年配のご夫婦をそばの雷井戸へご案内。お昼帰宅。

 ネット、うろうろ。

《 【第52回】なぜこんなに癌になる? |遠い地平、低い視点| 橋本治 》 webちくま
 http://www.webchikuma.jp/articles/-/1555

《 昨日の夕方、担当の編集者から橋本治さんの訃報を聞いた。驚き、そして、思ったよりもずっと悲しかった。橋本さんとは、特に、雑誌「広告批評」の紙面上で 一緒に遊ばせてもらった思い出が大きい。編集長だった天野祐吉さんも島森路子さんも、とうに亡くなってしまった。さよなら、橋本治さん。 》 高橋源一郎
 https://twitter.com/takagengen/status/1090409663584034817

《 幼少期から倉敷の大原美術館に通いつめて得た最大の学びは、同一作品が自らの成長や変化によって別物に変容していくという事実であり、そこでは「既知の作品」 という言説はなりたたないということ。そして、時代々々の美術シーンによる評価基準の変遷によって、かくも簡単に作品がお蔵入りになる事実。》 中島 智
 https://twitter.com/nakashima001/status/1090445598266781697

《 こうした鑑賞側の変容による見え方のゆらぎや、美術館の当代的価値に翻弄されるゆらぎについて、はっきりと実感できるために常設展示は極めて重要なのである。 この経験と認識において、美術館はいわゆる「敷居の高い」「価値の定まった」「美の権威」としての場所ではないことが明らかとなる。 》 中島 智
 https://twitter.com/nakashima001/status/1090447379411521536

《 ろう者の写真家が手話で「語った」少数者としての「生存戦略」/ 平尾 勇貴 》 with news
 https://withnews.jp/article/f0190130001qq000000000000000W09810801qq000018686A

《  景気は国民の気分の影響を受けるので、景気がいいと言い張る(正解)
  ↓
  景気がよく見えるように政府機関が株を買い支える(まぁ正解)
  ↓
  景気がよく見えるように統計を改ざんする(不正解)  ←今ここ
  ↓
  本当に景気がいいと誤解して増税する(失敗) 》 ひろゆき  https://twitter.com/hiroyuki_ni/status/1090147361911984128


1月29日『人はなぜ「美しい」がわかるのか』三

 橋本治が死去! 早すぎる。阿久悠久世光彦種村季弘中井英夫半村良、松平修文……気になる先達は70歳前後で亡くなっている。橋本治まで、とは。合掌。

《 【第49回】人が死ぬこと|遠い地平、低い視点| 橋本治 》 webちくま
 http://www.webchikuma.jp/articles/-/1424

 人は亡くなっても作品は遺る。橋本治『人はなぜ「美しい」がわかるのか』ちくま新書2002年初版を読み進める。

《 モラルのない役人に「法の適用」を任せていたら、そこにはいくらでも不正は起こります。「私は法の手適用のプロだ」と言う人間を野放しにしていたら、 「私の恣意的判断こそが正しい法の適用だ」という錯覚が生まれてしまいます。あきれたことに、日本という国では、「役人の性(さが)は善である」ということに なっているらしくて、そんなとんでもない前提があるからこそ、役人の「不祥事」は後を絶ちません。 》 「第二章 なにが「美しい」か」 64頁

《 「美しい」は、人の利害からはずれている。だから、その認識はなんの役にも立たない。だから、「美しい」は利己的ではなく、「カッコいい」の上にある。 》  「第二章 なにが「美しい」か」 88頁

《 それは、人が常とする「利害9とは別のところに存在しているものです。だから、「美しい」と感じた時、人は「美しい」と感じたものに対して、「距離」を感じる ──当然のことでしょう。そして、「美しい」と感じる時、人は常の思考体系とは別のところに踏み込んでいる。 》 「第二章 なにが「美しい」か」 88頁

《 「醜い」は「見にくい」で、それを「見ていたくない」と思う人間の都合なのです。 》 「第二章 なにが「美しい」か」 90頁

《 「存在」という言葉がややこしかったら、「ありよう」というルビをお振りください。 》 「第二章 なにが「美しい」か」 95頁

 午後十時就寝。
 午前八時過ぎ目覚め起床。睡眠時間がだんだん長くなる。そのうち……。
 昼前、松平修文の未亡人王紅花さんから冊子『夏暦(かれき)』四十九号が届く。

《 夫修文が死んで一年になる。悲しみは癒えない。 》

《 今年か来年、修文の遺作展をやりたいと考えている。 》

 ネット、うろうろ。

《 69才になってしまった。大人は汚ない。70才以上は信じるな! 》 山田正紀
 https://twitter.com/anaryusisu/status/1089716214115459074

 昨日紹介をためらったもの。

《 「綺麗なモノは美しくない」って明言だよな。 》 笹山直規

 16日の「ネット、うろうろ」から。

《 ロジカルな言説をロジカルに読むことも、ロジカルに書く仕方を指導することも簡単である。問題は、ロジカルでない言説を支えている欲動や、 ロジカルな言説の奥にあるロジカルでない欲動が読めなければ、それは恣意的な解釈/指導にすぎなくなること。 》 中島 智
 https://twitter.com/nakashima001/status/1089965171005579264

 『人はなぜ「美しい」がわかるのか』は、その”ロジカルでない欲動”に視線を向けている。深い。短い引用が憚れる。

《  ①技術的な問題(軟弱地盤に基地建てられるのか)
  ②政治的な問題(政府の計画変更申請を玉城知事は拒否すれば止まり、行政訴訟でも確実に勝てるかわからない)
  ③コスト的な問題(当初計画の約10倍・2.5兆円に)

  それぞれが高いハードルでクリアできる見込みもないのに2.5兆円に突き進む。特攻かよ。 》 津田大介
 https://twitter.com/tsuda/status/1089724569986904065

《 歴史的著作が半世紀ぶりに復刊 /外山 恒一 》 週刊読書人
 https://dokushojin.com/article.html?i=4851

《 [書評]『改訂版 全共闘以後』外山恒一 著 /小木田順子 》 WEBRONZA
 https://webronza.asahi.com/culture/articles/2019011700004.html

 千坂恭二外山恒一、21日の「ネット、うろうろ」でふれている。同士的つながりか。

《 シン左翼!。。。。 》 岸井大輔
 https://twitter.com/kishiikyoukai/status/1089766404797038592