閑人亭日録

橋本治『人はなぜ「美しい」がわかるのか』七

 橋本治『人はなぜ「美しい」がわかるのか』ちくま新書2002年初版を読み進める。

 『枕草子』「第二百八十三段」の分析は、じつに鮮やかで舌を巻く。

《 「私が素敵だと思う」ではなくて、「他人が”素敵だ”と思う人と、私は一緒だ」なんですね。 》 「第三章 背景としての物語」 169頁

《 その美しさを実感させたのは、「恋という思考停止」ではなかった。「自慢できる!」という、他に対する万全の優越感による思考停止だったのだと、 私は思います。 》 「第三章 背景としての物語」 170頁

 参った参った。

《 「美しい」という感情は、そこにあるものを「ある」と認識させる感情です。 》 「第三章 背景としての物語」 173頁

《 私の言うべき結論は、「豊かな人間関係の欠落に気づくことが、人の美的感受性を育てる」です。 》 「第三章 背景としての物語」 174頁

《 「美しい」は「憧れ」でもあって、「憧れ」とは、「でも自分にはそれがない」という形で、自分の「欠落」をあぶり出すものでもあります。 》「第三章  背景としての物語」 176頁

《 人生に立ち向かわない美意識は、「美しい」の近くまで行って、「美しい」に届かないのです。 》 「第三章 背景としての物語」 184頁

《 兼好法師が孤独なら清少納言も孤独で、それを言うなら、歴史に名を遺す人のほとんどが孤独です。孤独でもなかったら、「歴史に名を遺す」などということをする 必要がありません。 》 「第三章 背景としての物語」 188頁

 北一明を思う。

 昨日ニ軒先の100円ショップ・ミーツがリニューアル・オープン。二階まで店になり、売り場面積が三倍に。昨日友だちと訪問。友だちは二階の文具に目を輝かす。 鉛筆からテープカッターまで白一色で統一されている。文具は無論、飼っているインコの遊び道具にする小さなボールまで友だちはかごに入れる。私はいつでも行ける ので見てるだけ~。菓子は、ダイソーのほうが私好み。羊羹とムキ栗は大人買いしてある……また買わなくては。
 午前十時前、源兵衛川中流部、水の苑緑地の土手の草を除去。一汗。午後二時半終了。帰宅。三時のコーヒーが美味い。

 ネット、うろうろ。

《 宣伝いたします。日本の古い絵を全然知らない人にこそオススメです。100のチョイスは教科書通りの有名作ばかり。最低限の教養ゲットに。 類書はあるでしょうが、こちら、お安いです。僕の100コメントは前代未聞のいーかげんさですが、暇つぶしにどうぞ。ライターさんのマトモな解説もあるのでご安心を。  》 会田誠
 https://twitter.com/makotoaida/status/1091120581938802690

 『BRUTUS』、昨日購入。それを見た友だちは帰りにコンビニで購入。感想は後日。

《 ああ、今日も東急東横線に乗るために渋谷を経由しなければならない。嫌だ。憂鬱だ。駅構内の広告の一枠を買って、『初恋と不倫』(坂元裕二著)の この一節を貼りだしてやりたい、そんな気分です。 》 万城目学
 https://twitter.com/maqime/status/1091245843863109632

 改装されてから渋谷駅を利用していない。

《 我々の年金資金14兆8.039億円が消えて無くなったわけではない。我々のお金から、どこか外の国の人の所へ所有権が移行してしまったわけ。 アベノミクス相場で大儲けした者たちに売り抜けられた結果であり、それは意図されたものではないのかな。 》 kita
 https://twitter.com/kitakazuo/status/1091444029881954304

《 公文書改竄、統計不正、虚偽統計。ここまで来ると、最後の砦と思ってきた選挙も、本当に正しく行われているか疑わしくなってきましたね。 参院選は、国連に監視してもらいたい。 》 Koichi Kawakami
 https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1091562853465608192